-No.0143-
★2014年02月11日(火曜日・建国記念の日)
★《3.11》フクシマから → 1069日
★オリンピック東京まで → 2355日
「建国記念の日」。
あらためて口にすると、なにやら黴臭い、考古学教室の古い発掘調査資料保管庫の、最下段の抽斗が躊躇いがちに少し引き出されかかっており、その微かな斜光、薄暗がりの中から、きな臭いようなにおいも漏れてくる…そんな気配だ。
ソチ冬期オリンピック。
日本選手団に呼び水がない、風の流れにのれない。
沈滞ムードに嵌りかけている。
これは、開会前に「いまひとつ燃えない」といった、ぼくの印象そのままの展開だ。
「カタチは揃ったが、いまひとつ脂がのっていない」
象徴的なのが、フィギュア・スケート。
団体という種目が新たに加わった。明らかにメダル増が目的の、開催国ロシアの思惑どおり、ペアとアイスダンスが手薄の日本は5位に沈んでメダルならず…は、まぁいい。
マイッタのは、ロシアが女子シングルに活きのいい成長株の若手をぶつけ、素晴らしい演技で会場のふんいきを一気に席捲、日本のエース浅田真央をビビらせてしまったこと。
この異様なムードを回避するため、真央はいったんソチを離れたが、態勢を立て直せるかどうか。
スピード・スケートの男子500メートル。
日本期待の“ダブル・エース”加藤条治と長島圭一郎はともにメダルならず、男子5000メートルにつづいてオランダが表彰台を独占。
メダル云々より、負け方がよくなかった。ダブル・エースの二人揃ってゴール目前で失速、スタミナ不足か粘りに欠けて…結果とにかく流れは絶たれた。
男子ノーマルヒル。葛西紀明(41)のジャンプも、迫力に乏しく精彩がなかった。
日本選手団のキャプテンとして「はずみをつけたい」、ベテランの気もちは空まわり。
ニッポンの突破口、いよいよあとは女子ジャンプの「(高梨)沙羅ちゃん」頼み…か。
酷なめぐりあわせになってきた。