どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

海の草たち

★2013年11月05日(火曜日)
★《3.11》フクシマから →  971日
★オリンピック東京まで → 2453日

 明日6日から8日まで、「お伊勢さん」詣りに行ってくる。

*ので、この3日間のカウントダウン記事は、前もって投稿して行くことにします。もっといい方法が別にあるのかも知れませんが、そのへんの仕組みがまだよくわかってないので、笑ってゆるして…*

 式年遷宮にわいた今年。
 ぼくの気もちは揺れ、しかも、どちらかといえば60年に一度の遷宮年にあたる出雲大社のほうにより大きく揺れ。
 しかし、皆が浮かれ騒ぐ「御蔭参り」みたいなのはどうも苦手で、熱い湯が呑みごろに冷めるのを待っていた。
 そうして、そろそろいいかな「行ってみようか」気分になってみると、出雲よりさきに「まずは伊勢」だった。
 この妙な心のかたむきが、ふとおかしい。
 そこが日本民俗にとっての伊勢か、とも思う。
 もちろん、出雲も忘れはしない。
 ………。



◆あたたかく、きびしい“母のおもかげ”びと

 彷彿とさせる料理研究家に、辰巳浜子さんがいる。
 ぼくは、みちのくの料理家で阿部なをさんという方も好きだった。
 やはり、あたたかく、きびしかった。
 辰巳さんや、阿部さんのような「お母さん」タイプの人が、いよいよ姿を消してしまいそうな気配の時代がこわい。食べる日々の暮らしを伝える文化が衰退しちまいそうで…。

 そこで、辰巳浜子さんの印象にのこるいい文章をひとつ。

 昆布、わかめ、ひじき、あらめ、天草(ところ天、寒天)、海苔、青海苔、もずく、うご、とさかのり、あおさ等々、その他海辺の磯に私たちが見たことも、食べたこともない珍しいものがある由です。「ちょこちょこと磯に出て摘んできて、煮立っている味噌汁の中に入れると、パッと青くなって、とってもいい匂いがして美味しいのですよ、食べさせてあげたいです」と島根の海辺で育ったお手伝いさんが目を輝かしながら名も知らぬ海草を語っては、私をうらやましがらせ、なにしろ日ノ御碕は御神事がわかめ刈りですから……海はきれいだし、燈台は日本一高いし、うみねこの島はあるし、大山は素晴らしいし、出雲大社は近いし……と、私たちの心が日ノ御碕にひきつけられるようなことばかりを、故郷を想い出してはきかせてくれるので、いつの日にか、そのパッと色の変わる、いい匂いの海草のお味噌汁をきっと食べに行きたいと念じざるをえません。

 辰巳浜子『料理歳時記』(中央公論社、昭和48年2月28日初版)より。

*写真は、すだれ干の海苔、潮が香る*