どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

『江差追分』の「節度」でいきたい… /     この国のこれから

-No.0017-
★2013年10月08日(火曜日)
★《3.11》フクシマから →  943日
★オリンピック東京まで → 2481日

◆また“土建国家時代”がやってくる

 「オリンピックがまた来る」ことになってから、東京ではお祝い景気、賑賑しいばかり。すでに建設ラッシュがあちこちで始まっている。
 このチャンス、このムードに乗り遅れまいとする動きも活発で、「江戸城天守再建」などなど、天高く威勢のいいアドバルーンがいっぱいだ。
 リニア中央新幹線の2027年開業予定を前倒し「オリンピックに間に合わせられないか」と、声高なせっかちまで現われた。線路はつづくよ~どこまでも~、土建ウハウハ時代の再来じゃ~。
 そうなれば、地方も黙ってはいない。
 この流れに乗り遅れたら退潮はとまらない。ますます進む東京一極集中の波に呑みこまれたら「もうオシマイだぜ」と、地方が焦慮をつのらせてトウゼンだ。……と思っていたら。

◆海の王者を“かこいもの”にしちまおう!

 待ってました、とばかりに出て来た「クジラ牧場計画」。
 名乗りを上げたのは“捕鯨”(すでに懐かしい響きのコトバだ)の太地町。北隣りは温泉の紀伊勝浦、目の前に大きくひらける森浦湾を網で仕切って28万平方メートル、東京ドーム6個分の牧場をつくり、(さすがに大型は無理だから小型鯨類の)ゴンドウやマダライルカなどを飼育、観光客に「クジラと遊んでもらおう」という作戦らしい。
 もちろんこれには厖大な費用がかかるから、国などからの補助をあてにするには観光目的だけじゃいけないので、国際的な鯨類の研究所も設けようという目論みとヨメる。
 いまや陽のあたらない場所に追いやられた感のある専門研究機関や研究者の方々が、これを後押しするのはトウゼン、というよくある構図ができあがる。
 計画では5年後に一部オープン、20年後の完成を目指すそうだ。

◆性懲りもなく忘れっぽい人びと

 「クジラを閉じ込めるのは許せない」とシー・シェパード
 「魚やイカなど大量のエサをどうするのか」と水産庁
 突拍子もない計画が持ち上がれば、異論・反論・疑問うずまくのも、これまたよくある構図。
 
 そこでボクも少し離れた、少し高みからヒトコト。
☑“かこいもの”にすればいい、という発想が貧しいな
 天然資源の減少などから、水産食料を確保するための養殖ならまだしも。観るならホエール・ウォッチング、研究ならこちらから出向く、のがホントウだろう。
☑東南海・南海地震の脅威を忘れちゃいませんか
 フクシマの教訓どこへやら、この災害列島で生きる知恵から生まれたとはとても思えない。いつ起こるかワカラナイからという軽い考えの先に、起きてしまってから「想定外の規模だった」という大自然に対してまったく僭越な言い訳がある。

 『江差追分』という民謡の名曲、歌唱法の教えのひとつに「節度」というのがある。ぼくは(素人ながら)名人の歌唱テープを聞いて「地味な注意点ながらこれを失うと唄が本筋を外れる」ことを知った。
 なにかを動かそうとするリーダー達はとくに、ぜひ『江差追分』の「節度」に学んでほしい。