どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

《2020TOKYO》選手村ウォッチ/       “定点”さがし...晴海の空気がはずんでた

-No.0003-
★2013年09月24日(火曜日)
★《3.11》フクシマから →  929日
★オリンピック東京まで → 2495日



 このブログ「プレ前」を書いた日(22日)に、旧友のひとりが亡くなっていたことを、昨夜、知らされた。じつは、予感めいたものがあって気になっていた折も折…だった。
 ぼくは(自身も長命とは思えない)そんな諸行無常の想いを、だからプロフィールに「この命がつづけばの噺」と記しておいたのだった。

◆“定点ウォッチ”の場所を探しに…

 この「どこゆきカウントダウン」を始めるにあたって。
 変貌のほどをよりわかりやすく、記録を確実なものとするために、いくつかの場所を“定点ウォッチ”しようと思う。
 まずは、その場所さがし。
 フクシマの方は、相馬市の松川浦を見守っていくことにした。
 オリンピック東京の方では、いちばんに選手村に食指がうごいた。

 9月20日、都営地下鉄大江戸線勝どき駅
 選手村の“最寄駅”になるにしては(手狭すぎるな)と思いつつ地上への階段を上りながら、(現地視察にはなるべく地下鉄は避けよう)とあらためて思う。
 さもなければ〈地下における土地勘の養い方〉をモグラにでも伝授してもらっておかねば、どうにもならない。

 漠然と、ぺったらこい(東北弁で平たい)地面は、道の交差点に立つとすぐ向うが橋。振り返った方にもやっぱり橋のある風景で、その辺りだけが盛り上がって見える。水路に囲われた隅田川河口の埋め立て造成地は、水難に遭ったら高層建築物に駆け上がるしか逃げ場がない。

 選手村予定地の見当はついていたけれども、土地人の反応を窺いたくて訊ねてみると、案の定、下町らしい気さくさに気分の良さが加味された返事がポンポン返ってくる。
 晴海通りの黎明橋を渡ると左手に、誇らしげながらいまでは珍しくもなくなった複合都市空間とやら呼ばれるらしい、トリトンスクエア

 右手の広い空き地にはクレーンが林立して重機の音が響きわたり、すでに選手村建設が始まったかと錯覚させられるほどだが、ここには30階建てのマンションが建つという。いい値でおもしろいように売れることだろう、これはまぎれもない特需だ。

 ぼくは、市川崑監督の記録映画『東京オリンピック』冒頭のシーンを想い出す。
 昇る朝日とビル解体現場に躍動する巨大な鉄球と…そのダイナミックさは、成長期のニッポンそのものだった。

◆晴海客船ターミナルか対岸“築地市場”の移転先あたりか

 笑顔で質問に応えてくれるビル建設現場警備員の、やたら愛想のいいのにもおどろく、わるいけど気味がわるいくらい。
 30階建ての向かいは25階建てとかの、やはりマンション工事現場。
 そのすぐ先では環状2号道路の建設中。
 この道すじを利用して中央区では、有楽町からトリトンスクエアまでのバス高速輸送システム(BRT)の導入を目論んでいるという…具合に、この一帯ではもう前景気が弾み始めていた。
 いまは清掃工場の高い煙塔が目印だが、そのうちに、これも目だたない存在になってしまうことだろう。

 臨港警察の署員も、
「ハイ、ここら一帯がそう(選手村予定地)ですよね、まだはっきりとは決まってないようですが、ここ(警察署の敷地)なんかも含まれてるらしいです、えぇ、ほんとにこれは大ごとですよねぇ、ハイ」
 こぼれんばかりの上機嫌なのだった。

 定点ポイントにするなら、晴海客船ターミナルあたりの適当な高みに上るか、晴海運河を挟んだ対岸、築地市場の移転先で話題になった豊洲(江東区)側から眺めるか、だろう。
 ここは、あらためてもういちど比較見当の余地あり、出直すことにした。

 帰路は、バスで勝鬨橋を渡る。
 新しくなった歌舞伎座を観て、銀座も近い。
 選手村の立地としては便利すぎやしないか、競技に集中しにくいのではないか、心配なくらいだ。
 
*写真は、埋立地“晴海”5丁目、選手村の中心部になると思われる辺りから晴海客船ターミナル・晴海ふ頭公園方面を望んだ現在の風景*