どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

「用具」と「スポーツ(ヒト)」、宿命のライバル②/大阪国際女子マラソンに勝った松田瑞生のシューズ

-No.2324-
★2020年02月01日(土曜日)
★11.3.11フクシマから → 3250日
★ オリンピックTOKYOまで →  174日
★旧暦1月8日
(月齢7.2、月出10:40.、月没23:48)


動脈硬化男のウォーキング月報】
※ことし、年明けから昨日まで1ヶ月(1~5週)の、積算ウォークは97,410歩。年始に立てた週間歩数も全週で目標の10,000歩を、数字上は軽くクリアしました。けれどもまだ、右足(大腿部)動脈硬化からくる足の痛みはつづいて、歩行後の疲れも後をひく状態。週間ウォーク目標アップは現状維持におさえて、2月も継続。まずは、右足の血流回復につとめます。

※昨年、みずから確かめた「〝桜〟の開花条件=2月1日からの最高気温積算600度超」を、ことしも、もういちど、きょうから記録(明日から逐次報告)してみます。温暖化の影響と、今年がオリンピックイヤーであるからです。とくに、競歩とマラソン競技が行われることになった札幌では、桜の開花を遅らせオリンピック期間中に咲かせようとの試みが行われることになっており、その意味でも愉しみです。





◆オリンピック切符、最後の1枚は「なにわの腹筋女王」か?

 26日(日)、大阪国際女子マラソン
 いうまでもない夏のオリンピック、女子マラソンの代表枠、のこりの1枚を争う選考レース。

 3人に絞られた注目のマトは、いずれもマラソン・グランド・チャンピオンシップ(MGC、昨年9月)で顔をあわせ、覇を競った仲の、松田瑞生ダイハツ、24歳、MGC4位)、小原怜(天満屋、29歳、MGC3位)、福士加代子(ワコール、37歳、MGC7位)。

 ちなみに、レース前の抱負。
 松田「松田ここにあり、の走りをしたい」
 小原「2時間22分22秒以内(陸連設定の突破目標記録)で勝つ」
 福士「不安…でも、勝ちたいもん」
 3者3様…それぞれに(らしい)発言でした、けれども、なかでも松田の並々ならない決意が圧倒的ではありました。

 心配した天気は、曇り、スタート時の気温10度と、文句なしのレース日和。
 今回のペースメーカーが、(裏事情は知りませんがファンにとってはサプライズ!)トラック長距離女王の新谷仁美ということで、どんなふうにレースを引っ張ってくれるのか楽しみでしたが。

 その新谷さん、スタートするや(転倒する者がないように…との配慮か)スルスルと飛び出し、持ち前の安定したフォームで選手たちをグイグイ牽引、これはいい勝負になりそう…な予感。

 以後、5kmごとのラップ、25kmあたりまでは設定タイムを30秒以上も上まわるハイ・ペースで推移。ゴール予想2時間19分台をキープしつづけ、そんななかでも、(内心ニイヤさん速すぎる…と思ったそうですが)松田さんが、たびたびペースメーカーの前に出るほど積極的、自信をうかがわせる好調な走りで他を寄せつけないムードひしひし。

 この勢いに負けたものか。18kmあたりから小原が後退、20kmをすぎて福士もついていけずに「ごめん、もうやめるわ」と、3月の名古屋ウィメンズマラソンでの雪辱戦に備えて?リタイア。

 (福士さんには昨年、この大阪でコケてリタイア後、名古屋で好走MGC出場権をつかみとったことがあるので、もういちどソレに賭けたか…)
 (いっぽうの小原さんは、後退しながらもレースを完走。事情はワカリマセンが、その分、名古屋での雪辱戦はむずかしくなりました)

 さて
 レースは、その後、30kmあたりからのラップ・タイムが落ちはじめて、ゴール予測記録20分台に。けれども、松田さんの勝負根性というか度胸はたいしたもので、31kmすぎに仕掛けて、マッチレースになった2位ベレテ(バーレーン)の引き離しに成功。

 ゴール・タイムは、予測を下まわる2時間21分47秒でしたが、みごと、目標設定記録を35秒破る結果で、代表2人目に大きく前進。
 (ただし、これだけの走りを見せても記録的には、ややものたりない。野口みずきさんの大会記録2時間21分18秒を更新できない日本女子歴代記録6位に甘んじるものにおわって…世界との差はまだ大きい!)

★新谷さん、ありがとう!★

 ここで、おおいに称賛しておきたいのは、12kmまでペースメーカーをつとめた新谷仁美積水化学、31歳)さんの、徹底して選手たちに寄り添った気づかいぶり。
 スタートからの位置どり、安定したペース配分については、すでに冒頭に述べましたが。

 その後も、傍目〔はため〕にも文字どおり甲斐甲斐しいばかりの気くばり、おこたりなく。
 選手たちの位置を把握しながら、ペースメーカーというみずからの役目をこころえた邪魔にならない位置どり、給水所がくればほかのペースメーカーにも目配せして選手たちに走路をゆずる…といった按配で終始。
 じぶんの役目をおえてレースから離れるときにも、激励の声かけを忘れず。

 レース関係者ではないボクの見るところ、管見にすぎない…かも、ですが。
 こんなにみごとなペースメーカーぶりを見たのは、はじめて。

 この新谷さん、自身がレースにのぞむときは、ピアスひとつでも重く感じるから付けない…という徹底ぶりで、いうまでもなくペース配分を知るウォッチも携帯しないことで有名。
 それでも、いつでも、じぶんのペースは体内時計で正確に知ることができる、といいますからスゴイ。
 あの凸凹のない安定したペース維持も、彼女ならでは…ということになります。

 松田さんだけでなく、出場選手たち全員から「ありがとう」の賛辞があっていい、と思います。

★シューズは〝厚底〟がすべて…じゃない★

 この大阪国際女子マラソンでも、選手たちのシューズに注目が集まりました。
 彼女たちも、やっぱり、〝禁止〟になるかどうかで話題の、ナイキの「厚底」を履くのかどうか…というわけでした、が。

 オリンピック代表〝資格取得〟レースに優勝した松田さん、ざんねん及ばなかった小原さん、名古屋での〝再挑戦〟をにらんで途中棄権した福士さん、いずれも「厚底シューズ」ではありませんでした。

 ただ、ペースメーカーの新谷さんは「厚底」。ほかの選手たちの靴までは、知れません…が。
 (男子でも、箱根駅伝で3代目〝山の神〟と讃えられた神野大地くんは〝薄底〟派ですし…ね)

 ちなみに、松田さんが履いたシューズはライバル・メーカーのひとつと言っていい、「ニューバランス」のもの。

 けれども、だいじなのは、それだけじゃない、ということ。
 松田さんの靴づくりには、三村仁司さんという「名人」の技が存在しました。つまり選手個々の適性にあわせたシューズ・メーキングは、プロダクト・ワークのみで片づくテーマではない、ということです。

 女子マラソンの黄金時代、いずれもオリンピック女子マラソンの金メダリスト、高橋尚子さんや野口みずきさんのシューズも手がけた三村さんによれば、
 「それぞれの選手の、状況に対応できなければいけないし。なによりまず、選手に合っていなければいけない。その靴でしっかり練習できるかどうか、です」と。

 これは、「真実を示唆する深い」言葉です。
 前回もお話したとおり(1月30日、記事)、「用具」と「スポーツ(ヒト=選手)」はライバルであって、アスリートは、ただ用具の「補助を受けている」わけではない、ということ。

 しめくくりに
 話題の「厚底シューズ」で、素晴らしいレ-スメーキングをしてくれた新谷さんのコトバ。
「履いて走るのは私ですから」