どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

来夏オリンピックで「熱中症」死者はでないか? /交通と宿泊施設の確保はダイジョウブだろうか?

-No.2229-
★2019年10月29日(火曜日)
★11.3.11フクシマから → 3155日
★ オリンピックTOKYOまで →  269日
★旧暦10月2日、繊月
(月齢1.3、月出06:49、月没17:49)


※きょう29日(旧暦10月2日)は、七十二候の「草木黄落(草木の葉が黄ばんで落ち始める頃)」。





《はじめに》
 10月17日(木)に、「オリンピックのマラソン競歩に札幌開催案」という、IOC(国際オリンピック委員会)の意向、というよりハッキリ「変更・指示」命令が出た…というニュースが、日本の世に衝撃をあたえました。
 ぼくは、ゴメンナサイ(やっぱりおいでなすった)出遅れドジ子さん…の印象でしかアリマセンでした。
 
 それにしても、IOCのツルの一声(権限)て、あらためてスゴイいんですねぇ。
 まるで暴力団そこのけ!

 でも、話しの本質、開催期間中の「暑熱・湿気」は、はじめからワカッテいたし、それでもウソをついてまで招致にのりだした開催都市・東京都と後ろ盾の日本国。そして、それを承知で承認したIOCの責任は…じゃぁ、どうなるの?
 どちらも「アスリート・ファースト」を口では言いながら、いまさらナニを…ブザマでしかありません。

 この記事は、それ以前に書いたもの。
 書き直しも考えましたが、事態&状況の本質は少しも変ってはいない…そこを知っておいてほしいので、このまま投稿させてもらうことにしました。

「札幌案」は結局、すったもんだの末にキマリでしょうが。
 火の手がおさまった頃に、もう一度、この話しをさせてもらおうと思っています。

     ☆     ☆     ☆     ☆     ☆

 2020東京〝オリ・パラ〟1年前、本番テストのプレ競技会がすんで。
 この大会の、難問&課題がいよいよハッキリしました。

◆競技中…観戦中…の〝熱中症〟がシンパイ

 (えっ!?…) 
 それを知らされたときには、正直。
 まさか、(そんなのありかょ)と思いましたね。
 8月末の新聞、オリンピック関連の記事でした。

 〈救いの神〉と期待された「遮熱性舗装」が、逆に「熱中症のリスクを高めてしまう」という、おどろくべき研究結果が出た、というのですから。
 1年後に迫った2020TOKYO大会、最難関の課題は真夏開催の暑熱対策…と、これは誘致に成功したときから指摘されていたことで。
 その〝切り札〟とされたのが、太陽の照り返しをやわらげる「遮熱性舗装」と呼ばれるものだったわけです。
 
 このニュースがながれたとき、まっさきに「大歓迎」の声をあげたのが、日本陸連ラソン強化戦略プロジェクトリーダーの瀬古利彦さんだったことは、言うまでもありません。
 TOKYO大会のマラソンコースは、よくいえば「東京都心遊覧バス」コースみたいな〈見どころ満載〉もの。
 半面、緑濃い並木など、陽射しを遮るもののほとんどない苛酷な舗装路ばっかり、だからです。

 すでに、ぼくは、オリ・チケ(オリンピック・チケット)の購入をあきらめ、そのながれで、マラソンの沿道観戦もあきらめましたが。それは、大観衆の熱気まで加わって〈怒暑い〉なかに立ち尽くし、熱中症のリスクを冒す愚を避けるためにほかなりません。
 テレビ観戦こそが最上の2020TOKYOオリンピックです。

 それはさておき…
 なぜ期待の「遮熱性舗装」が、ダメ(むしろ危険)なのか?
 それは、「遮熱性舗装」路とふつうのアスファルト舗装路とで比べたところ、ナント「遮熱性舗装」路の方が気温が高かった。

 計測・比較研究をしたのは、環境生理学の樫村修生教授(東京農大)。
 日時は、7月26日と8月8日の日中、さいたま市内。
 計測は、路面からの高さ〈50cm〉〈150cm〉〈200cm〉の3点。
 
 その結果、全計測点で、「遮熱性舗装」路の方が高く。
 しかも、大人の胸あたりの高さに相当する高さ150cmでの最高気温は41℃で、アスファルト舗装より2.6℃も上まわって。
 熱中症のリスク指標ともされる「暑さ指数」は、1.2℃も高かった、という。

  ……………

 ちなみに、暑さ指数(WBGT)というのは、人体と外気との熱のやりとりを示す指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい 〈気温〉・〈湿度〉・〈日射・輻射〔ふくしゃ〕量〉の3つから導かれるもの。
 28℃を超えると熱中症患者が著しく増加する〈厳重警戒〉レベル、31℃を超えたると〈危険〉レベルで、一般の人は〈運動中止〉です。

  ……………

 つまり、「遮熱性舗装」というのは結果、取り入れた熱は放さない効果はあるものの、熱の反射率はむしろよすぎるくらい、というわけ。
 その証拠に、路面温度は遮熱性の方が10℃前後も低かったのに、顔の高さくらいになると、赤外線で20倍、紫外線は4倍も高く。
 これは、「皮膚や目の疾患につながる可能性がある」(樫村教授)とのこと。

 この結果をふまえ、樫村教授は「遮熱性舗装」の中止を訴えるも、国土交通省は「大きな差ではない、道路の蓄熱緩和の効果はあるし、試走したランナーは走りやすいと言っている」として、見直す考えはない、と(表面)平然とツッパネる。
 (また始まった…感じ)
 
 この「遮熱性舗装」というのは、アスファルトの表面にモルタルを塗る工法で。
 都では、この19年度までに、マラソンコースを含む都道136kmに「遮熱性舗装」を整備する方針、とのこと。
 費用はおよそ300億円だそうです。

 効果があればイイ、これも「おもてなし」のひとつ、と言えなくもないし。
 ぼくは、遮熱性舗装の効果を体感したわけでもないから、ワカリマセンけれども、道路設備関係者の声を聞いても「効果のほどは…どうなんですかねぇ」でした。

「いい」というからやってみた、というのが正直なところじゃないんでしょうか?
 
 いまさら、どうなるものでもない、ことではアリマスけれど……
 来年のオリンピック開催期間と同じ、今年の7月24日から8月9日まで、17日間の環境省データによれば、うち14日間が「暑さ指数(WBGT)」の〈危険〉レベル、〈原則運動禁止〉の31℃以上でした。

 〝オリ・パラ〟テスト大会に参加した選手たちの評判も。
 トライアスロンでは、ランの距離を半分にしても、ゴール後「熱中症」を疑われて病院に搬送される選手がでたり、スイムではお台場の海の「水が臭かった」と言われました。
 
 また、マラソンよりも苛酷な競技、陽を遮るものもない皇居前、内堀通りを約4時間も歩く、50km競歩の国内代表候補選手からは、「もし可能ならコース再考を」の声があがりました……

 ぼくは、つとめて、新国立競技場など、主な競技施設の工事進行を見てきて。
 それらは、このブログにも報告してきたとおりです。

 そんなぼくが、いまマジに心配しているのが、混雑する会場周辺で次々におこる救急車のサイレンのこと。
 およそ祭典にはふさわしくないし、おそらく救急車も、混雑で〝救急〟には働けそうにありません。
 競技施設の多くが、ほとんど炎天下に曝されっぱなし状態だからです。

 観客の何人かに、うっかりすると選手にさえ、不幸な事態がおこりかねないと感じています。
「一生に一度、見おさめ」が冗談じゃなくなったら…それこそ悪夢でしかないでしょう。




◆開始時刻までに到着できる?…泊まれるホテルはあるの?…

 〝オリ・パラ〟1年前を期して。
  ①選手村から競技場へのアクセス時間の確認
  ②首都高速道路の交通量削減に料金上乗せ
  ③人の移動の絶対量を制限するため、テレワークの推進
 など、など。
 が叫ばれ、いくつかの試行もされましたが、テストでも不安が拭えなかった…ということは、「本番の状況は生きもの、最悪テストの5割増しと思え」が世の常識ですから、心配するのもコワイくらい。

 ポイントと指摘される各所で、予想もしなかった混雑・混乱がおきるのではないでしょうか。
 群衆の集まるところにパニックはつきもの、です。

 オリンピック開会中、都内および近郊のホテル予約が、すでに満室札止め
 東京湾内のホテルシップ(船中泊)や、近県の宿泊施設をかき集めても、どうやらたりない…らしい。

 なんとか競技を観戦できたのはいいけれど、帰りのアシがない、泊まれる宿もない、となれば、必然的に、一般市民生活(世情)にまで歪みが生じかねません。
 事故や事件につながりかねない…状況になります。

  ……………
 
 この間
 組織委員会やオリンピック担当大臣の発言は、といえば、「対策強化」を念仏のように繰り返しばかり、ですが。
 一部には、もう「お手上げ」の、ホンネが透けて見えたりもします。

  ……………

 あとは
 どうか、この2020年東京オリンピックが。
「もう、こういうオリンピックを開くのはヤメよう」
 という、〝負〟のターニング・ポイントにならないことを祈るばかり…デス。