どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

ちょっとヒトコト…フタコト…ミコト ~No.80~  クロマグロを守る

-No.2173-
★2018年09月03日(火曜日)
★11.3.11フクシマから → 3099日
★ オリンピックTOKYOまで →  325日
★旧暦8月5日
(月齢4.1、月出09:16、月没20:48)


※きょう9月3日は、七十二候の「禾乃登(稲が稔る)」頃。そろそろ…ですネ。





クロマグロ赤潮にヨワイ★

 …と聞いて、一瞬(エッ)と虚をつかれた、が。

赤潮」の原因が、水の富栄養化によるプランクトンの異常増殖にあり。
 その結果、水中が酸欠状態になることを想えば、ナルホドなっとくがいく。
 高速で泳ぎつづけるマグロやカツオには、酸素は不可欠。餌よりなにより酸素がなくては生きられない。
 くわえて、赤潮の素であるプランクトンが鰓に詰まって窒息、という事態だってあるだろう。

 それに
 赤潮が海面漁業、なかでも養殖場にとっての脅威であることは、むかしから知られている。
 日本人は、きわめつけのクロマグロ好きで、世界の海から資源を漁り集めて顰蹙を買っている。
 この高速回遊魚であるクロマグロの養殖は、つい最近まで困難とされきた、わけだけれども。
 研究・技術の進歩したいまでは、多くの人が「養殖マグロ」の味に親しんでいる。

 「近大(近畿大学)マグロ」(和歌山県串本町)は、完全養殖(卵の人工孵化からの養殖)の先陣をきって、いまや銀座の人気ブランドだし。
 他の大学や企業による養殖事業参入も盛況である。

 すると、そこで、新たな課題になるのが「赤潮対策」、というわけなのだった。
 ただし、「赤潮」そのものを防ぐ手立ては、ざんねんながら、まだ見つかっていない。それは、赤潮発生のメカニズムが、充分には解明されていないからだ。

 しからば現段階で求められるのは、「赤潮情報」のいち早い伝達になる。
 情報が早く得られれば、それだけ、養殖業者たちは有効な対策を立てやすく、したがって被害を低減でき、ひいては「クロマグロ好き」人間たちにとっての朗報にもなる、からであった。

五島列島での実証実験★

 実証実験研究に立ち上がったのは、長崎大学を中核にするグループ。
 場所は、長崎県五島列島五島市
 
 長崎大学大学院工学研究科が、全体のシステムを設計・開発して、プロジェクトを統括。
 システム開発会社「システムファイブ」が、解析ソフトを制作。
 携帯電話大手のKDDIは情報通信面の構想づくりを担当し、完成後はシステムの販売も検討。
 このプロジェクトに、五島市が協力。
 実証実験は、総務省の「IoTサービス創出支援事業」として行われた。

 その新しい〈赤潮情報システム〉によれば、これまで少なくとも12時間を要していた「赤潮発生」の検知から「分析結果」の伝達までを、わずか15分に短縮できた、という。
 そのスピードアップをもたらしたものは、ドローン(小型無人機)と人工知能(AI)であった。
 (対する、従来型の検知手法とは、船で海水サンプルを採取するものであった)

 ドローンは役割のことなる2種類を使用。
 1つは、養殖海域の上空150mから海水の着色の程度を把握できる映像を撮影、赤潮発生のリスクが高い区域を特定する。
 もう1つのドローンは、その赤潮発生が疑われる区域に飛び、水深1m・3m・5mのサンプルを採取。これを顕微鏡にかけて有害プランクトンを識別、画像データ化する。

 このドローンから得られたデータに、他の固定センサーから入手する「水温」「海水中の酸素量」「風向き」など各種データも加えて解析。
 結果、「赤潮発生の危険性あり」と判断されたときには、即座に、その区域にある養殖業者にメールで知らされる。

 五島では、13年と15年におきた赤潮で、クロマグロほか(マダイなど)約2,000万円の被害を被った、という。
 どこの海でもおこりうる「赤潮」の脅威は、水産立国の日本にとっては死活にかかわりかねない問題で、赤潮による被害低減は重要なテーマである。

 とまれ
 長崎大学の五島グループでは、この〈赤潮情報システム〉の実用化目標を、2021年度においている。

   さて……………

 ぼくという、無類の魚好き人間ぶりは、かつて(養殖魚なんぞ喰いたかねぇや)と思ったほどのものであった(ワガママから言ったものでは、けっしてない)。
 それが、さまざまな要因ひっくるめた地球の資源状況の推移を知るにおよんで、もはや(養殖抜きで考えられる水産業ではなくなった)ことを認めざるをえなくなり、潔く白旗を掲げた者でアル。

 ボクはまた、〈こと食に関するかぎり「消費」はない〉とする者で、だから人はみな「食の消費者」ではなく「食べ幸人」でアル、と訴えつづけてもきた。 

 しかし、その現状。
 農産の分野もふくめて、「自然の恵み」からは遠ざかるばかり。
 ボクにとっては、〈白旗〉と〈撤退〉のくりかえしなのだ。
 
 それが、はたして、どこまでつづくものか……
 あるいは、その途中で、そんなボクがさきに、この地球という星からオサラバするまでか……
 はたまた、ヒトという傲慢の種が、その末路、ついに〈絶滅のときを迎える〉にいたるのか……