どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

『この世界の片隅に』1000日連続上映の快哉!

-No.2159-
★2018年08月20日(火曜日)
★11.3.11フクシマから → 3085日
★ オリンピックTOKYOまで →  339日
★旧暦7月20日
(月齢19.4、月出21:06、月没08:57)





◆憂鬱な8月中旬…が

 
 この想いを、共有する人は少なくない…はずなのに、そういう声を聞くことは稀、なのだった。
 そうして気がつけば、共有する人のかずは年々減っていくばかり……

 ほんとうを言えば、沖縄「慰霊の日」の6月23日(沖縄戦終結)から始まる2ヶ月なのだ、けれども。
 その、やっぱり〈長すぎる〉時間は、沖縄と内地(琉球語では=やまとぅ)との遠すぎる距離感とも、ピッタリ合致する。ドウスレバイイノカ。

 とまれ
 それで、ぼくは毎年、8月6日の「広島平和記念日」から15日「終戦記念日」までの10日間を、〈敗戦旬間〉として肝に銘じている。
 ドンナ戦争ニモ加担スルナ…と。

 この10日間がユウウツなのは、毎年々々くりかえし、この期間に〈終戦特集〉番組が目白押しになるからであり(ユウウツでない人があるだろうか…)、それでも、さりとて見逃すこともできないボクは、つきあい。
 そうして、〈敗戦旬間〉後すぐ、16日の誕生日を、ボンヤリと迎えることになっていた。
 

◆ことしは、ちょっとちがった彩りだった

 それは、今年もやっぱり同じことだったのだ…が。
 毎年マンネリ…の空に、サッと一条の陽がさしたのは、1本のアニメ映画のおかげだった。

 『この世界の片隅に』(片渕須直監督、こうの史代原作、126分)が3日、地上波テレビ初放映され。
 8日には、2016年11月12日の公開から、連続1000日の上映を記録したという。

 ぼくが、このアニメ映画作品を東京の劇場で観て、(批評を必要としない作品)と、ただただ大きくうなずくしかなった印象(めったにないことだ)は、このブログにも記しておいた。
http://blog.hatena.ne.jp/sashimi-fish1/draft-scat.hatenablog.com/edit?entry=10328749687207691166

 テレビ画面で再会したこの作品が、そんな〈連続上映1000日〉などという、凄いことになっていようとはツユ知らなかったボクは、あらためて、この映像のぬくぬくと息の長い生命力におどろくばかり。

 -昭和20年、広島、呉。わたしは ここで 生きている。-
 (批評を必要としない作品)の魅力そのままに、戦争…原爆投下…という非日常にすぎる日常を、懸命に、あっけらかんと、けっこうおしゃれに、そうして、だんぜんピュアに生き抜く主人公「すず」さん…がいた。

 それだけヨカッタ、そういう映像作品こしらえ上げた片渕須直という監督さんは、ほんに〝素直〟な感性の持ち主だと思う。

 クラウドファウンディングでできた映画ということや、世界60ヶ国で上映されていることや、数々の映画賞に輝いていることなどは、もう、あらためて言う必要もあるまい。 
 片渕監督が、日大芸術学部映画学科の頃から、一途にアニメ畑の王道を歩んできたことも、いい出逢いの連続であったろうことを物語る。
 (彼は、宮崎駿監督の『魔女の宅急便』にもスタッフ参加している)

 テレビ放映したNHKでは、別に「あちこちのすずさん〜教えてください あなたの戦争〜」も制作され、その頃の時代・世相の記憶を分厚いものにする付随効果もあった。

 ナマの映像や資料類の掘り起こしもたいせつだ、けれど、アニメのもつ本質的な澄明感や、息を詰めさせない間(呼吸)のありかたが、この作品をまちがいなく息のながいものにしている。
 (おかげで、ことしの〈敗戦旬間〉は息苦しくなくてすんだ…)

 ことしの暮れには、およそ30分ほどの新規場面を付与した別バージョンの『この世界の片隅に』が公開される、という。どんなものに育っているかタノシミ。

 ぼくは、また、ほかの片渕監督作品をまだ観ていない。
 代表作とされる『アリーテ姫』や『マイマイ新子と千年の魔法』も観たくなってきた。