どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

ちょっとヒトコト…フタコト…ミコト ~No.74~  地球上空の風を予測し、航空機の燃費をよく!

-No.2133-
★2018年07月25日(木曜日)
★11.3.11フクシマから → 3059日
★ オリンピックTOKYOまで →  365日
★旧暦6月23日、下弦の月
(月齢22.7、月出23:54、月没12:00)





◆「ドップラー効果

 …というのを学んだのは、あれは高校の物理の時間だったろうか。
 どうも、いまひとつ(スッキリとノミコメルものではなかった)記憶がある。
 リクツはワカル…のだが、実感に手間どる、というやつ。

 それが、「おひさしぶりぃ」とばかりに、向こうから近づいてきた。

 「ドップラーライダー」と呼ばれるシステムが、航空機の負担を軽くする、という。

  ……………

 飛行機の離着陸や飛行ルートが、風におおきく影響される…のはわかる。
 〈抵抗からのがれる〉か、〈抵抗を利用する〉か。

 離着陸なら、翼は、揚力(上向きの力)をえられやすい方向(南風なら南向き)に伸びる滑走路を使う方が有利だし。いっぽう、
 飛行中の上空では、追い風に乗った方が燃料が節約でき、燃費も少なく、おまけに飛行時間も短縮できる…わけだ。

 地球の上空には「偏西風(西からの風)」の別名もある「ジェット気流」というのがある。
 この影響をうけて、同じ路線でも、西へ向かう便より東へ向かう便の方が飛行時間の短縮になる。
 ならば、風の抵抗を押しのけて飛ぼうと、より多くの燃料を積む…と、こんどはその重量がわざわいして燃費がわるくなる…という、悪循環をまねくことにもなる。

 いま、世界の空では、1日に約10万便が飛んでおり。
 もし、その燃料を1%節約できればスゴイ効果。つまり、年間に365万トンも節減できる。

 それだけじゃない。
 地球の未来に重いテーマ、〈温室効果ガス〉の排出抑制にもなるのだ。
 
  ……………

 地球は生きている。
 生きて活動する天体で生きるヒトには、〈つきあい方〉を学ぶ智慧が要求される。

 なんとかならんか。というので
 2017年に開かれた「宇宙ビジネスのコンテスト」(内閣府などが主催)に、個人で提案、みごと大賞に輝いたのが、「人工衛星で風の向きや強さを観測、それによって、燃料効率のいい飛行ルートを決定する」というアイディア。

 考案したのはANAホールディングスの女性社員、松本紋子(35)さん。
 新聞記事に載ったのは、5月中旬のことだった。

 この、夢の実現にむけ。
 始まったプロジェクトは、全日空グループと宇宙航空研究開発機構JAXA)とが、「衛星の活用や実証研究などにあたる」契約をむすび。
 共同研究には慶応大学なども参加して、事業性を判断することになる、という。

 燃料効率を良くする工夫は以前から試行されてきて、その効果も確認されてきたそうだ、が。
 相手が空、しかも、地上のように固定観測点が置けない洋上となると、えられるデータにはかぎりがあったし。一定しない環境のもとでの、リアルタイムのデータ更新にも無理があって、その反映にも誤差が避けられなかった。

 こうした状況、弱点の克服に、目をむけれらたのが〈人工衛星〉というわけだ。
 衛星には、〈レーザー光を大気中に発射〉して〈微小粒子の動きを測定〉し〈風向や風速を観測〉する装置を搭載。
 これを、「ドップラーライダー」システムという、らしい。

  ……………

 「ドップラー効果」については、冒頭にも申しあげたとおり、ぼくにはうまく説明できない。

 たしか…… 
 波(音波や電磁波など)の発生源(音源・光源など)と観測者との相対的な位置関係によって、波の周波数が異なって観測される、というような現象のことだった。

 Wikipediaの解説によれば……
「発生源が近づくとき、波の振動は詰まって周波数が高くなり、逆に遠ざかるときは、振動が伸びて周波数が低くなる。たとえば救急車が通りすぎる場合、近づくときにはサイレンの音が高く聞こえ、遠ざかるときには低く聞こえる」

 ライダー(LIDAR)というのは、「光の検出と測距」ないし「レーザー画像の検出と測距」のことで、光を用いたリモートセンシング技術の一つ。パルス状に発光するレーザー照射に対する散乱光を測定し、遠距離にある対象までの距離やその対象の性質を分析するものだ。

 このシステムによる観測データの読みとりと分析にしたがって、より効率的な飛行ルートの構築が可能になるだろう…というわけで。
〈遠い宇宙とのコンタクト〉とばかり思われていた「JAXA」の存在が、身近に急接近してきた感がある。

  ……………

 それにしても、想わざるをえない
 〈人の智慧〉というのが、いつも、〈利益と利便〉をむさぼることに熱中することからはじまり、それから後になってやっと、遅ればせながら〈反省と見直し〉が追いかける、そんな構図でありつづけることだ。
 これも〈かぎりある生命〉の宿命だろうか。

 ぼくは、少なくとも人は……
 地球という〈奇跡の天体〉に生をうけた、知性をもつ人類の役目として、太陽系の滅亡までは、その生命をつないで見とどけなけらばならない、と思う者だ。

 つまり、その前に、みずからの〈愚かさとあやまち〉によって、勝手に滅亡するのは罪であろう…と。