どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

東京国際クルーズターミナル /         洋上ホテル用の岸壁を造れ!

-No.2085-
★2018年06月07日(金曜日)
★11.3.11フクシマから → 3011日
★ オリンピックTOKYOまで →  413日
★旧暦5月5日
(月齢4.1、月出07:58、月没22:31)












★ホテルがたりない…★

 「2020TOKTO」オリンピック大会に来日する、外国人観光客むけの宿泊キャパが不足する見とおしだ…という。

 (ホンマかいな)と、旅人なら思うはずで、地方では倒産・廃業する宿が少なくないのが現実だ、が。
 しかし、よくよく考えてみれば(そうか)、西欧式ホテルの部屋数が少ないのはうなずける気がする。

 旅行者の意識、旅のスタイルはどんどん変わってきているのに、宿の方がその動きについてこれていない。
 つまり、日本の〝旅の文化〟はまだまだ、熟成にはほど遠いことになる。

  ……………

 ともあれ、ホテル客室数の絶対量が不足するオソレは、専門家のヨミで濃厚らしく。

 国としても、開催都市としても、対策に乗り出さざるをえないことになり。
 東京都では、東京港に都で最大級の客船用岸壁を建設、ここに大型観光クルーズ船を寄港・係留してもらい、大会期間中の洋上ホテルとして活用しよう、という算段。
 
 発想はワルクないと思うし、競技場が臨海部に集まる大会期間中はよろこばれることだろう…が、その後はどうするつもりか。負のレガシーがふえそうな予感も濃い。

 ともあれ
 小池百合子知事は、「新ターミナルへの客船誘致に取り組み、より多くの外国人観光客を迎えたい」と意気込んでいる。

 名づけて「東京国際クルーズターミナル」は、湾岸の(臨海副都心)青海地区、「船の科学館」(品川区)の南西側、現在の「青海客船ターミナル」すぐ向かいの海上に建設が始まった。
 (こまかい事情をいえば、現在ある晴海客船ターミナルに入るには桁下高52mのレインボーブリッジ下を通らなければならないため、世界最大級の客船<オアシス・オブ・ザ・シーズ>とか<クイーン・メリー2>では海面上の舟高が60m以上あるため通行できない、からだ)
 
 設計によれば、岸壁は長さ430m(豪華客船の寄港で知られる横浜港大さん橋国際客船ターミナルは450mある)。
 ターミナルビルは、CIQ(税関・出入国管理・検疫)施設を備えた4階建て、延べ床面積約1万9,000㎡、完成予想図(下左)を見ると波や船の帆をイメージした反りのある屋根になる、という。






★現地を訪れて見たのは昨年12月★

 「船の科学館」すぐ脇の岸壁に係留されていた南極観測船「宗谷」が、向かいの東京湾岸署側に移され、そこにターミナルへの取り付け道路が出来ていた。
 (ついで…といってはナンだが、宗谷もこのチャンスに化粧なおしされたのかも…)

 建設現場というのが、ケッコウ刺激的である(男にとっては…とすべきか…)ことは、これまでにもあれこれ伝えてきているとおりだ、けれど。
 「岸壁の」と注がつくと、事情は異なり。
 通りすがりの目には、どう見たって平ぺったいばっかりで、ちっともオモシロくもない。

 係留されている「宗谷」の先の岸壁突端に、インフォメーション施設ができていて、2階の屋上からよやく全貌を望むことができた…といっても、まだターミナルビルの片鱗も顔を見せていない段階では、(ただただ平〔ぺ〕ったらこいばかりで)規模を実感する術もなく。

 インフォメーションに展示された模型によって、想像を逞しくする。
 海上施設の工法といえば、これはもう、ほかにない。
 測量のあとは、鋼管の杭を海底の支持層まで打ち込んで基礎とし、この上に「ジャケット」(工場で製作)と呼ばれる平面の地上部の基礎を被せて、後は地上の建設物と同様に工事を進める。

 ぼくが見たのは、ちょうど「ジャケット」を被せおえた段階。
 上掲、完成予想図の右、写真は19年2月現在のものを港湾局のホームページから拝借した(まだターミナルビルは顔を見せていない)。
 これだけでも大変な工事であることは、じゅうぶんナットクできる。

 ぼくは、ここでふと、いま沖縄で強引に進められている辺野古(新基地建設用)埋め立て工事の超大規模を想った。
 そのゲンジツは、現地を訪れたことのあるボクにも想像がつかないほどの、〝国家巨費〟と〝広大な自然の犠牲〟とが支払われている……

  ……………

 この「東京国際クルーズターミナル」の完成予定は、20年春。
 そうして、オリンピック開幕の10日前にあたる7月14日には、アメリカのクルーズ会社が運航する「スペクトラム・オブ・ザ・シーズ」(168,666トン)の入港も決まっている。

 ことしになって3月には、これも予祝行事のひとつだろうか。
 「ゆりかもめ」の「船の科学館」駅が、名称変更、新たに「東京国際クルーズターミナル」駅(駅番号=U08)となった。