どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

湾岸「夢の大橋」の聖火台予定地と、聖火リレー・トーチのこと…

-No.2062-
★2018年05月15日(水曜日)
★11.3.11フクシマから → 2988日
★ オリンピックTOKYOまで →  436日
★旧暦4月11日
(月齢10.6、月出14:38、月没02:29)
















◆「2020TOKYO」オリンピックのシンボル

 メインスタジアムの新国立競技場、その設計図に「聖火台の場所がない」と知らされたときには、「…あ…」っ気にとられた、けれど。
 考えてみれば、<メイン>であっても<オール>ではない、のだから。
 どこか適当な、たくさんの人が訪れられる場所に設置されるのが、本来あるべき姿なのかも知れない、と思い直した。

 その「聖火台」の設置場所、「もっとも東京大会にふさわしい場所」(大会組織委員会森喜朗会長談)として選ばれたのが湾岸臨海の江東区、青海のお台場エリアと有明エリアの間、有明西運河に架かる「夢の大橋」有明側に決まったのが昨年12月中旬のこと。

 スケートボードやバスケットボール3人制、スポーツクライミングなど、いわな新傾向の「都市型スポーツ」会場が集まるこの一帯こそ、2020TOKYO大会を象徴するエリア、というわけだ。
 
 年が明けて2月に歩いてみた。
 「夢の大橋」はいちど歩いて渡ったことがある(非常時の緊急車両以外は通行しない歩行と自転車の専用橋だ)けれど、自然派とはいえボクのような都会派には、図体が大きすぎ橋としては幅がありすぎて、つかみどころのない印象しかなかったからダ。
 シンボルプロムナード公園内にあるこの橋は1990年の竣工、全長360m・幅60m(歩道橋としては日本一の幅広)で、夜間はライトアップされるデートスポットでもある。

 湾岸線の「東京テレポート」駅を出ると、そこはすでに都心を離れた非日常の楽天エリアといってよく、在住者にもここに働く人たちにも、その意識はくまなく行き渡っている気がする。

 「ゆりかもめ」の「青海」駅との間、「夢の大橋」に至るセンタープロムナードのすぐ脇には、カメラアングル美と映画音楽の佳さで一世を風靡した映画『第三の男』を偲ばせる、パレットタウンの大観覧車。
 ふと心うごかされて、(たぶん半世紀ぶりくらいになるだろう)大観覧車に揺られて見た。

 空から見る下界は、なるほど〝湾岸〟ベイエリア
 有明西運河には、下流側から西北へ「あけみ橋」「夢の大橋」「青海橋」「有明橋」「新都橋」「のぞみばし」と連なり架かる橋の上を、首都高速道路などが跨ぐさまは「未来都市」そのもの。

 目を転ずれば東の海上には、東京港入り口に架かる「東京ゲートブリッジ」まで望めて……
 石川島人足寄場の設立にも功のあった、あの「鬼の平蔵」(火付盗賊改方長官、長谷川平蔵)が、もしこの景を眺めたなら「うむ、佳いな」と、満悦の相好をくずしたことだろうと想われる。

 観覧車を降りて橋を歩く…と、前には只だだっ広く見えた「夢の大橋」が。
 そこに「聖火台」を置いた思い入れであらためて眺めると、もういちど「うむ、佳いな」となり。
 ただ、風のいたずらが「しんぱいなことよ…な」であった。 
 
 橋の、聖火台が予定される有明側には、ホテルトラスティ東京ベイサイド。
 橋詰の辺りには、この日どこぞ近隣でイベントでもあるらしい、コスプレ姿の若者たちの撮影風景が見られた。 

※聖火台関連情報※ 
 メインスタジアムの新国立競技場にも開・閉会式に使う式典用の聖火台(同デザインのもの)が設置される、けれども競技中は運営上、安全などの観点から点火はされず、大会後は競技場周辺にのこされることになっている。






聖火リレーの「トーチ」デザインも…佳いな!

 この聖火台に灯される炎。
 毎回、4年に1度のオリンピックがあるたびに、ギリシャの神殿で採火される聖火は、空路このたびは日本へ。

 そうして、日本での聖火リレー出発地は、福島県広野町楢葉町にまたがるサッカー施設「Jビレッジ」に決まった。
 これは、なんとしても〝復興オリンピック〟を印象づけたい国の、つよい要望もあろう。
 「Jビレッジ」はいうまでもなく、あの東日本大震災による(東京電力福島第一原発爆発事故の対応拠点となってから7年半の後、18年夏から再開されており、この4月には全面オープンされた。

 聖火「復興の火」は、リレーに先だって東日本大震災に被災した各地に巡回展示されてから。
 「Jビレッジ」出発は3月26日、聖火リレーはそれから121日間をかけて全47都道府県を巡り。
 7月24日の開会式に、メインスタジアムの聖火台に点火されるわけで……

 その聖火リレーにつかわれるトーチのデザインも、3月25日に発表されて、お披露目があり。
 これが、また、じつに花見頃にマッチした〝桜〟モチーフのグッド・デザイン。

 吉岡徳仁氏の手になる作品は、おしゃれで粋にすっきりスマート。
 上から見た形が「桜(花)紋」なら、材料のアルミの色あいも桜ゴールド(桜色×金色)になっているとこなんざ、どうも、にくいネ!

 このトーチは、全長710mm、重量1.2kg。
 聖火リレー・ランナーの負担にならない重さと、優美なフォルムとを同時に達成させるため、新幹線製造にも採用された最新の製造技術(アルミ押出成形)を採用、継ぎ目なく仕上げられた流れるような5つの花びらからは、5つの炎がトーチの芯管で1つになる仕掛け。ここから25~30cm炎がでる。

 素材の一部には、東日本大震災仮設住宅でつかわれたアルミ材(約4トン)も再利用されている、という。

 前回1964年のときの、ピュアに単純化されたトーチを想いだすと、時代のさまがわりと文明の進歩とを痛感しないわけにいかない……

 このトーチで行われる聖火リレーは、「希望の道を、つなごう」をコンセプトに全国津々浦々をまわる……

 1日あたり80~90人が参加する聖火リレーでは、トーチは1人1本、1万本余りが必要なんだそうな。
 (このへんがなぁ、もう少しなんとか、ならないのかなぁ)