どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

ちょっとヒトコト…フタコト…ミコト ~No.54~   日本の「ハーベスト・ワンダラー」たち

-No.2061-
★2018年05月14日(火曜日)
★11.3.11フクシマから → 2987日
★ オリンピックTOKYOまで →  437日
★旧暦4月10日
(月齢9.6、月出13:31、月没01:53)






★収穫期に<産地を手伝い>渡り歩く若者たち…がいる★

 農家にとって、「農繁期」は「祭り」みたいなもの。
 いつもの人手ではたりない分を、他所からの人手が集って助ける。
 さもなければ、人手に替わる機械が油(カネ)を喰って働く。
 どちらにしても、ここ一番の勝負どころに、産地そのものが、その生命力の耀きを増す。

 そのあとには、ほんとの祭り(収穫祭)があって、それは別の〝結実〟をもたらす。
 他所からの助手〔すけて〕が、産地のあと継ぎと結ばれる、めでたい宴となる。

  ……………

 ぼくたち戦後すぐ世代の、青春前期。
 大学受験を目指す<高三>の夏、都会の喧騒をのがれ、閑かな農村に寄宿して勉学に励む…「学生村」という民泊の、制度というか運動というか、があり。
 これをきっかけに、農業に転ずることになる若者もあったのを、ぼくも覚えている。

 また、奇妙なことには、この青春前期という<勉学>のときが、命の耀きとしての<さすらい>を刺激されるときとも、不即不離に合致する。
 あの頃、かなり広範な現象にもなった「ユースホステル」運動が若者たちを衝き動かし、それが、その後の「ワンダーフォーゲル」運動へと受け継がれてもいった。
 大都会を離れての、種まき・田植え期や収穫期の農業体験は、実際になによりの<人生の道場>でもあり。
 しかもうまい具合に、各地の「農繁期」はそれぞれに時期を異にした。

  ……………

 そうして
 幾世代かを経たいま、〝移民問題〟(この4月からは外国人就労拡大新制度が始まる)が深刻化するこのニッポンに、似たようなムーブメントがおきている。

 ー農産物の収穫時期にあわせ、全国の産地を渡り歩いて生活する若者たちー

 「ハーベスト・ワンダラー」

 彼らの間には、交流も情報交換も生まれる。
 それによって幾つかの〝流れ〟もできてくる。

 受け入れる産地サイド、全国的に農業の担い手が不足する側でも、手をつかねてはいない。
 〝流れ〟に乗り、あるいは〝流れ〟を変え、もしくは新たな〝流れ〟をつくろうとするうごきが、あちこちで出てきている。
 たとえば、北海道と四国といったように遠く離れた産地間で、農作業アルバイトを「リレー方式」でつなぐ取り組みも始まっている、という。
 それら助手アルバイターのための寄宿舎整備にうごく行政もでてきている。

 生きる人にとって、いつ、いかなる世にも〝閉塞感〟は拭いきれない、そんななか。
 「仕事はキツイが、お陽さまのもとで流す汗はわるくない」
 この感性、〝開放感〟は時代を超える。

  ……………

 いま産地サイドの課題は、彼ら「ハーベスト・ワンダラー」のリピーターを増やすこと、というが。
 失礼ながら、そんな狭い了見ではイケナイ…とぼくは思う。

 彼らにも、先駆者があり、また後継者だってある、のだから。
 いまのうちに、この<世代をまたぐ連携づくり>に結実しておく必要がある。

 それだってやっぱり、日本人だけでは間に合わないだろうから、外国からの技能実習生などにも加わってもらうことになるのだろう。
 <国人〔くにびと〕と異国人〔いこくびと〕>相互の交流にあたっても、ボディーランゲージの豊かに活かせる農作業は、ふかく身内からの理解に役立つ。
 これは、とてもとっても、たいせつなことダ。

  ……………

 あとは、国の姿勢と対策だ。
 こういうこと(危機を乗り越える智慧)にこそ、国を挙げての取り組みがなければいけない。

 しばらく前に、この郷土(国)を深くよく知り、地方に活気を生み育むためには、若者の<国内旅行の義務化>、そのために国からの資金援助を勧める提言があった。

 これを、さらにもう一歩、先へと推し進めて。
 公民こぞっての「ハーベスト・ワンダラー」運動の奨励・推進こそ、まさにあるべし。

 これは、また、ほかでもない
 〝災害列島〟に住み暮らすこの国人に、いまこそ<自助と共助>の〝ボランティア精神〟を徹底させる、絶好のチャンスでもあるだろう。