どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

「豊洲」……市場はどなっていくのだろう!? /  新しい空間の誕生にはチガイない…けれど

-No.2001-
★2018年03月15日(金曜日)
★11.3.11フクシマから → 2927日
★ オリンピックTOKYOまで →  497日
★旧暦2月9日
(月齢8.8、月出11:19、月没01:01)



















◆フォト・エッセイふうに

 昨年秋10月、「築地市場」の閉場を見届けて(記事は-No.1945-1月18日付け)から、2ヶ月ほど後の師走12月になって。
blog.hatena.ne.jp
 昨年のうちに、なんとか新しい「豊洲市場」のいま現在も見ておくことができた。

 その様子を手短に、フォト・エッセイふうに見ていただこう、と思う。
 手短に…のわけは、まだよくわからないことばかり、だから。
 
 正直なところ、「豊洲」がこれからどんなふうになっていくのか、とても予測しきれない。
 言えるのは、ただひとつ、これから日々の積みかさねの、その先に、いずれ遠からず、将来像が〝あぶりだされ〟てくるにちがいない、それだけだ。

◆都バス「市01」で行く

 築地市場への便利に生まれた都バス、都内最短路線は、走行距離を伸ばして豊洲まで行くことになった。
 新橋駅を出て、築地市場の跡を通って行く。

 場内は閉め切られて建物の解体が進んでいる…が、場外の方にはかなりの人だかり、それも外人観光客の姿が目立つ。
 人は〝市場〟に〝猥雑さ〟をもとめる…というのがぼくの持論だけれど、この光景はまさにそれを裏書きしている。

 勝鬨橋を渡り、晴海通りから豊洲埠頭へ。
 朝方、市場関係者が多数利用する時間帯、バスは仲卸棟前にも停まるが、昼間は卸売棟前に終着する。

◆ここは「市場博物館」

 その日はウィークデーだったが、かなりの人出が物見高さをくっきりと証明。
 「ゆりかもめ」市場前駅からの連絡橋に出てみると、ひっきりなしの見物客の往来に、案内係が懸命に応対していた。

 ただ、よく見ると、ここでは外人観光客よりも日本人の方が多い。
 「築地」に替わる「豊洲」の中央市場がどんな具合か、確かめに来た感じ。
 その目の色が、<驚き>と<戸惑い>半々と見てとれる。

 水産卸売棟と仲卸棟を見てまわった(青果棟までは行けなかった…ほどにデカい)のだけれど。
 そこはすべて、オフィスビルかマンションと変わらず。
 新築ビルの匂いが、そこここにのこっている。

 卸売棟の競り場や荷捌き所や飲食店、仲卸棟の売り場など、いずれも<ガラスケース>に納まった印象で、懇切丁寧に設置された案内板や説明図画、ターレに乗って記念撮影ができるコーナーなど、どこか、かつての<市場>とは異質。
 
 近ごろは、各地の漁港や道の駅などに見られる誘客の仕掛け…にしても、(そこはしっかりカネをかけてあります)巨大都市TOKYOの豊かな懐具合を誇示している。

 ようするに、ここは「博物館」なのダ。
 ということに、ボクは思いいたる。

 それも…これも近ごろ定番。
 <バックヤード見学ツアー付き>というやつを、思いおこさせる。
 将来の<市場>像は、このように、否応なく「ダイニング・キッチン」化していくのかも
知れない。

 ここまで、どこにも<魚臭>はなかった。

◆なにもかもが<公園のなか>で…

 仲卸棟の屋上に上がると、芝生のガーデン(園地)が広がって、その向こうには晴海のオリンピック選手村、懸命の工事をいそいでいるのが望める。
 道を跨いで向こう側のエレベーターで下ると、晴海運河に沿った親水公園。
 絵に描いたようなウォーター・フロントを、ウォーカーやマラソン・マン、サイクリストが行き、ベンチにはピクニックランチ・タイムの姿も見られる。

 一帯はいま、皇居外周にかわる人気のランニング・コースになりつうあるそうで、なるほど…イイかも知れない爽やかさが吹く風に感じられた。
 
 すべてが公園化された、ここには、<毎日が休日>みたいな空気がただよう。
 しかし、生もの(生鮮)を扱いながら、ここにあるのは疑似の自然。
 自然を忘れさせる仕掛けが支配する……

 「水神社は…どこ?」
 ぼくは、ガイドのおじさんに訊ねてみる。
 (ひょっとすると知らなかったりするかも…)と思ったが、さにあらず、きちんと所在を教えてくれた。

 「築地」の場内に、手厚く祀られ崇敬されてきた水神社は、豊洲遷座されて、社〔やしろ〕は仲卸棟の裏手にあった。
 別に、神さまは陽あたりのいいとこに祀られるべし…とは思わない、けれども、駐車ビルの背後という社地は感心しない。

 市場に働く人、幾人かに話を聞いたが。
 建物が車道で分断されていたり、配管類や設備がお上品にすぎたり。
「馴れてくしかない…けどね」
 けっして、<プロの使い勝手>にはできていない、という。
 
 ここ「豊洲」に、はじめっから横たわっている「環境」面の不安も、きれいさっぱり解消されたわけではない、から。
 都の関係者は、(どうか大きな問題がおきませんように)祈りたい気分で日々をすごしているのかも知れない……
  
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