どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

2019…新春、第95回「箱根駅伝」(復路)

-No.1938-
★2019年01月11日(金曜日)
★11.3.11フクシマから → 2864日
★ オリンピックTOKYOまで →  560日
★旧暦12月06日 → ☆上弦まで3日
(月齢5.4、月出09:59、月没21:24)





◆「スピードの東海大」史上17校目の総合優勝校に

 3日の復路は、テレビ観戦。

 元日は、雑煮を祝いながら実業団の「ニューイヤー駅伝」に、ほろ酔い。
 2日の「箱根駅伝」往路は、運動初めに芦ノ湖畔のゴール付近へ出張って生観戦。
 そうして3日復路は、ふたたびテレビの中継映像にランナーたちの息づかいを追う。
 このスタイルが、ごく自然になじんで、すっかりぼくの正月風景に定着している。

 ことし63回の「ニューイヤー駅伝」にふれておくと。
 結果、旭化成の3連覇は、さすがの厚みだった、が。

 個人的には、村山謙太・紘太(旭化成)のそろい踏みに期待があったのだけれど、調子はいまいち。箱根駅伝卒業組の中では、出遅れている感いなめない。
 オリンピック候補をリードする、大迫・設楽(悠)・井上・服部(勇)の4人に迫る活躍を望みたいところだ。

  ……………

 さて、「箱根駅伝」復路。
 往路の結果から、総合優勝に近いのは東洋大東海大
 この2校に<共倒れ>があったときに、青学大の大逆転もあるか…だろうと思われた。

 ただ、東洋大は酒井監督もいうとおり「6・7区はいいからその先」が課題。
 追う東海大は、強味のスピードで押し切る地力があるか、なにより距離の不安を克服できるか? 選手個々の体調管理もふくめて不安感がのこる。
 昨年も期待あえなく往路で夢ついえた。
 青学大も、6・7区は東洋大を凌ぐ実績、自信をもった選手を抱える。すべては、その先8・9・10区の選手の奮起にかかっている。
 こう見てくると、勝負どころは8区。つづく9区でキマル可能性が高いのでは……

 現実。
 朝8時に芦ノ湖畔をスタートした6区、つづく小田原-平塚の7区は、青学大が実力者二人(4年・小野田、4年・林※昨年の最優秀選手)が区間賞(小野田くんは区間新)の好走で、6位から3位へ。
 しかし、東洋大東海大も堅実に走って、1位・2位をキープ。

 予想どおり、8区に勝負どころが待っていた。
 東海大の小松陽平(3年)くんが、最優秀選手に選ばれるいいリズムで早々に東洋大・鈴木宗孝(1年)くんに追いつくと、じっくり構えてかなりの距離を並走、相手の状態をしっかり見極めてからスパートして突き放す、みごとな仕掛けで、ついにトップへ。

 この区間で逆につけた差は1分弱にすぎなかった…けれども、競り負けた東洋には大きなダメージを与え、同時に東海はみごと「距離の不安」を解消して見せた。

 (結果、小松くんの区間新は、箱根駅伝区間記録でもっとも古い古田哲弘=山梨学院大・97年の記録を、22年ぶりに塗り替えた。ちょうどその年に生まれた小松くんが更新したことに歴史を感じる。いまは姿をけしているけれども、あのときの古田くんの走りも驚異的なものだった……)

 つづく9区も、東海大区間2位の走り、逆に東洋はまさかの区間19位で、差は大きく広がって、この時点で総合優勝争いの勝負はあった。

 実力の層厚い青学大は、8・9・10区もほぼ完璧に繋いで、復路の区間成績は1位→1位→2位→1位→2位。新記録で復路優勝の意地を見せた。
 東海大の両角監督は、苦労がむくわれた優勝。復路の区間成績2位→2位→1位→2位→3位と、青学に迫る安定感を見せて、復路(2位)も新記録。

 新記録で総合優勝(初)の東海大と、やはり新記録ながら2位あまんじた青学大との差を見ると、青学は「復路でガンバったが、往路の借金が大きすぎた」ことに尽きる。
 選手の心理に与える影響は、いつも結果の記録以上に大きい。

◆「箱根駅伝」も新時代

 ことし第95回の「箱根駅伝」総合成績上位10校。
  1位東海大  2位青学大  3位東洋大  4位駒大  5位帝京大
  6位法大   7位国学院大 8位順大   9位拓大 10位中央学院大
 以下の大学は、次回96回大会は「予選会」からの再チャレンジになり。
 そのなかには、熟年・高齢ファンにため息まじりの名門校がずらり名を連ねる。

 ことしは、東海大が17校目の総合優勝校に名を連ねたわけだが。
 来年は「予選会」からのスタートになる、歴代優勝経験校をあげてみると。
  〇中大(14回) 〇早大(13回) 〇日体大(10回) 〇日大(12回) 〇神奈川大(2回) 〇明大(7回) 〇大東大(4回) 〇山梨学院大(3回)
 以上、あらためて栄枯盛衰、時代の推移を痛感せざるをえない。

 とくに、パワハラ問題に揺れた昨年が、その大きな節目といっていい。
 青学大の連覇が始まった91回大会からの地殻変動期は、ことし東海大の初優勝でさらに加速すること必至。

 すでに新興校の足音たかく、次代を見据え腕を撫しており。
「進化をやめ、立ち止った時点でチームは後退する」
 青学大、原監督の言うとおりだろう。
 伝統校の刷新、出直しに期待したい。
 新興校の進出に加え、古豪・伝統校の再生・復活なくして「箱根駅伝」のさらなる進化はないのだから。

◆「厚底シューズ」オリンピックを制すか…

 もうひとつ。
 ぼくは、いま、アスリートとくに長距離ランナーのシューズに注目している。
 
 いうまでもなく、スポーツ競技の進化は、道具およびトレーニング技術の進化ぬきには語れない。
 水泳競技の水着を見るまでもなく、陸上各種競技におけるシューズは、なかでも基本中の基本(パラ競技になればその比重はもっとおもい)。なかでもとくに、ほかに手段のない「駆けっこ」のシューズは命綱といってもいい。

 直近の話題は、長距離(マラソン)ランナー用にすこぶる評判の高い「厚底シューズ」の存在だ。
 しかも、選手個々人用の特別誂え品ではなく、広範用途のメイカー品。

 そのシューズは、有名なスポーツ関連メイカー、ナイキの「ズームヴェイパーフライ4%」。
 ランナーでもないボクは、もちろん詳しくは知る由もないが。
 走る選手の足にフィットして地面からの衝撃をやわらげ、前へ蹴り上げる反撥力に優れる。かわりに、選手にはピンポイントで狂いなく接地する走行技術が求められる…という。

 このシューズが注目されるわけは、昨18年、東京マラソン日本記録を更新した設楽悠太くん、ベルリンマラソン世界新記録で制したキプチョゲ(ケニア)、シカゴマラソンで設楽くんの日本記録をすぐに更新して見せたプロランナー大迫傑くん、この3人が揃って愛用し、揃って好成績をのこしているから。

 もちろん、その一方には、箱根駅伝「山の神」だった神野大地くん愛用の「薄底シューズ」があり、靴の履き心地や好みはさまざ、なのだけれど。
 これだけの集中は、瞠目にあたいする。

 ならば、ことしの箱根駅伝では…どうだったのか?
 新聞報道によれば驚くべし、出走230選手中なんと95人がナイキの注目シューズであった、というのだからオソルべし。
 (ざんねんながら沿道やテレビ画面でのみ、走るランナーの足もとを追うしかなかったぼくには、その判別ができない。唯一、復路大手町のゴール後の胴上げで宙に舞った東海大アンカー郡司陽大(3年)くんの足にソレを認められただけだった)

 2020TOKYOオリンピックまで、あと560日。
 さらに熱をおびた開発ラッシュがつづくことだろう……

 ちなみに、ただの散歩者にすぎないぼくも。
 歩けなくなるリスクを避けるため、シューフィッターの調整するウォーキングシューズを履いている。

 それも、東日本大震災の被災地東北、遍歴の旅で履き古して、いまのは2足目。
 まだまだ、歩けるうちは歩こうかい。
























*上掲フォトは、5区ゴール手前2km付近のランナー。上左から右下への流れ(以下同)で、昨日につづいて。11位明大・酒井、12位中大・岩原、13位日大・鈴木、14位国士大・鼡田、15位早大・大木、16位日体大・室伏、17位東国大・加藤、18位神奈川大・小笠原、19位城西大・服部、20位上武大・橋立、21位大東大・佐藤、22位山梨学院大・久保、(オープン参加)関東学生連合・相馬(筑波大)、以上。