どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

ちょっとヒトコト…フタコト…ミコト ~No.19~  太陰太陽暦

-No.1907-
★2018年12月11日(火曜日)
★11.3.11フクシマから → 2833日
★ オリンピックTOKYOまで →  591日










★古い人間ではニャイ…が〝旧暦〟の方が潤う…肌に合う★

 新しい年のカレンダーを、ネット通販で購入した。
 『月齢 月の満ち欠け カレンダー』
 版元は誠文堂新光社(懐かしい、1924年創刊の『子供の科学』はボクが最初に出逢った科学の世界だった、いまも健在…ホロりとウレシい)

 上掲写真でご覧のとおり、日々の月の姿形の変遷、月ごとに一目瞭然。
 おしまいには、再来年2020オリンピックイヤーの「MOON KALENDAR」も付いており、それによると、開会式7月24日(金)夜は三日月……

 どうして、こういう仕儀になったか。

 きっかけは、金田晉さん(専門は美学、広島大学総合科学部名誉教授、現在は蘭島閣美術館=呉市=名誉館長)のインタビュー記事に出逢ったこと。
 新聞で読んで(そうなんだよなぁ…)同感であった。

 金田さん曰く、「旧暦の方が人間の実感に合っている」「旧暦と併用なら四季と結び付く」と。
 
 ぼくも中学・高校時代、詩歌にふれ、古文や漢文に親しむ私学に学んだときから〝旧暦〟の、月の満ち欠けとともにあった頃の世界が、懐かしかった。
 ただ、いま、〝新暦〟の社会に棲み暮らす自身との調整がむずかしくて、身につくことはなかった。

 その後も ずっと 中途半端な関係がつづいて……

 <食べ幸ひと>のぼくは、取材でお百姓さんに逢う機会が多かったことから、二度ばかり「旧暦カレンダー」を新暦と併用して1年をすごした経験はあるものの、つづかなかった。
 つまり、現実の日々では、〝新暦〟と〝旧暦〟を見くらべて意識することが偶〔たま〕にしかなかったからである。

 このままではマズイな……と。
 ぼくの限りある、それも先ゆき長いことはない生で、(なんとかしておきたい)ことのトップが、じつはこの<暦>を真に身につけることなのだった。

  ……………

 〝旧暦〟が潤う…肌に合う。
 いちばんわかりやすい例をあげれば「十五夜」、「中秋の名月」と格別に呼ばれることもある。

 ちなみに来年、2019年の「十五夜」を〝新暦〟のカレンダーで見ると、9月13日(この日もかぎりなく満月に近いときではありますが)。

 (なぁんでぇ)と、思いません?
 それが……

 それは「〝旧暦〟の8月15日(もちろん、この日は満月)なのだ」ということで、やっと「十五夜」がスッキリとナットクされることになる。

 つまり「十五夜」というのは〝旧暦〟の産物。
 〝旧暦〟では「新月(=朔、太陽の前にスッポリ入って見えない月)」の日が、その月の第1日(朔日=ついたち)。したがって新月から15日目が満月の「十五夜」。

 蛇足を加えさせてもらえば、さらにそれから15日目の30日が晦日みそか、あるいは「つごもり」「尽日(末日の意)」。
 ですから、1年しめくくり12月の晦日が「大晦日」「おおつごもり」となる次第(厳密には月の満ち欠け=旧暦の周期は29.5日でちょっぴり半端なんですが)。
 
 いいですよねぇ…風流で、気分がスッと潤いませんか。

 あぁ…そうでした。
 「中秋の名月」ってのもありましたね。

 では、さらに蛇足を重ねれば、「中秋」も〝旧暦〟の産物。
 7月が「初秋」、8月が「中秋」、9月が「晩秋」。

 そうか、そうか…まだあったな。
 「十三夜」てのが。
 これも、もちろん〝旧暦〟の産物で、〝新暦〟だと来たる19年は10月11日(金)。

 〝新暦〟の「十五夜」9月13日というのに無理があるのは、この9月というのはじつはとても雨の多い時節(梅雨の6月よりも多い)で、だからいまどきは、9月の「十五夜」より10月の「十三夜」の方がいい「お月見」になったりもする。

 いま、思い出しました!
 『お月さまいくつ』という唄がありましたね

  〽お月つきさまいくつ
   十三 七つ
   まだ年ゃ若いな
 
 北原白秋作詞の童謡(知らなかった)だそうだ、けれど前身は、古い童歌〔わらべうた〕だったものらしい。
 意味は「十三夜の七つ(早暁4時)頃に出たばかりの月」のこと、だから「まだ若い」。

 ともあれ

  ……………

 そこまではイイ、とぼくは思うのだ。
 けれども、ならば〝旧暦〟いっぽんでイイかというと、そうもマイラヌ。

 問題は<季節感>にあって。
 〝旧暦〟だと
 ★春=1・2・3月 ★夏=4・5・6月 ★秋=7・8・9月 ★冬=10・11・12月
 〝新暦〟だと
 ★春=3・4・5月 ★夏=6・7・8月 ★秋=9・10・11月 ★冬=12・1・2月

 どっちが、いま、より肌に合う<季節感>か、となりますと。
 微妙です。
 〝旧暦〟がいいときもあれば、〝新暦〟がいいこともある。

 たとえば、二十四節気
 「立春」が〝旧暦〟だと(来る19年は)12月30日とか、「立秋」の〝旧暦〟(19年は)7月8日とかいうのは、アンマリな気がしますよね。

 慣(馴)れ…もあるだろうし。
 これからの気候変動の行方、地球温暖化のことなど思えば、なんとも悩ましい。
 …となれば、現状、金田晉さんも仰るとおり「新旧併用」でいくしかない。

 このたび、来年のカレンダーに「旧暦」ではなく、あえて「月の満ち欠け」を選んだわけは、〝新〟・〝旧〟の対立的な概念にとらわれるのではなしに、純粋に「月齢」と向き合ってみようと思ったからデス。

 ただ、それなりの<ヤル気>をわが身にもたせる必要もありって。
 ですから、<新暦から旧暦をわりだす計算>の実践を、来年1年の習慣にしよう(数学は苦手だけど…)と思いきめているのデス。