どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

ちょっとヒトコト…フタコト…ミコト ~No.16~   映画『地下室のメロディー』

-No.1900-
★2018年12月04日(火曜日)
★11.3.11フクシマから → 2826日
★ オリンピックTOKYOまで →  598日




★ほ~っと溜息の犯罪映画★

 1963年といえば、ぼくが18、前回・東京オリンピックの前の年にあたる。
 この年に公開されたフランス映画が『地下室のメロディー』だった。

 主演はアラン・ドロンと、あの高倉健が憧れたジャン・ギャバン
 監督は、フランス犯罪・刑事もの映画で知られたアンリ・ヴェルヌイユ

 いうまでもなく、みごとな犯罪の手口と、にもかかわらずの逆転劇という、フランス犯罪映画十八番〔おはこ〕の上等な出来栄えの作品である。
 そうして、これもフランス映画の特質というべき、じつに気の利いた台詞〔せりふ〕まわし。

 ドロンとギャバン
 どちらも名優なんぞとはいうまい、文句なしの大スター、これでいい。
 
 ただ、ギャバン映画は男ひとり、ほくそ笑んで観るにかぎる…が。
 ドロンには、彼のすぎた二枚目ぶりに嫉妬しつつも、彼女を誘って観に行くのが得策だった。

 そんな青春時代の映画を、ひさしぶりに録画、テレビ画面で観た。
 いい作品は、リビングを映画館に変えてくれる力がある。

 コートダジュールの避暑地、カンヌのホテルを舞台に。
 カジノのオーナーが売上金を運びだす日を狙って、地下金庫を襲撃。
 10億フランの大金を奪ってバッグに詰め、なにくわぬ顔でホテルに戻る…が。

 思わぬ事態がおこって計画変更を迫られ、さらに、かさなる不運がかさなった末に。
 朝のホテルのプールの水面に、つぎつぎと浮かび上がりはじめる10億円の札束……

 チンピラ青年フランシス(ドロン)は茫然と、そしてベテラン辣腕ワルのシャルル(ギャバン)は、さすがに無念の顔色ひとつ変えずに しかし それをただ見つめるほかなかった……

 最近の映画の、技術の進歩にはたしかに、目を瞠るものがある、けれど。
 映画作品トータルの、しゃれっけとか、エスプリといったものは、むかしの作品におよばない気がする。