どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

ちょっとヒトコト…フタコト…ミコト ~NO.14~ トロサワラ

-No.1893-
★2018年11月27日(火曜日)
★11.3.11フクシマから → 2819日
★ オリンピックTOKYOまで →  605日






★春さわやかな魚が秋にはトロリと成長…★

 先日…立冬の前でしたか。
 鮮魚部門の充実したデパ地下((町田小田急)で、「トロさわら」というのを見つけて買ってきました。
 ぼくには初もの。

 「サワラ」は馴染みでしたけれども「トロ」がつくと「?…」だったんですが。
 皮目〔かわめ=皮のついている側〕の焦げた〝炙り〟というのが、いたく食欲をそそりました。
 買って帰ったサクを刺身にして、食べてみたら<こっくり>ふくよかな脂のりよく、とても、これがサワラの身肉とは思われませんでした。

 ぼくは、引き縄(トローリング)でサワラを釣る場面を見たことがあります。
 南の離島に渡る船の、船員さんが外洋に出るとすぐに、ワイヤーの釣糸の先、頑丈な針にイワシを餌につけて流し「おたのしみ」、ニヤッと笑って。
 その日の、陽が落ちないうちにヒットして船はいったん停止、みごとなサワラを釣り上げました。

 大きいものになると体長1m、10kgを超えるそうですが、このときのサワラもデカかった。
 「狭腹」(若いときはサゴシ=狭腰)の名にふさわしい、南の魚らしからぬ扁平な細身で、背の方は青みをおびた灰色、腹側は銀白色で、口にはコワそな鋭い歯が並んでいました。

「泳の早いこいつには鰾〔うきぶくろ〕がないのさ」
 さっき釣糸を仕掛けた船員さんが、こんどは豪快にガハハと笑いとばしました。

 その日の船客の晩飯にも、もちろんサワラの刺身がついて。
 獲れたてプリップリのサワラの身肉は、「白身」とも「赤身」ともつかない美妙な彩りに虹がかかって見えました。

 島の漁師だという褐色肌のオジサンが、一升瓶の焼酎をドボドボ注いでくれながら、星空のサワラ談義。
 春になれば沿岸へ産卵にやってくる鰆〔さわら〕は、たしかに春告げ魚だけれど、脂がのって美味くなるのは秋から冬、とくに「寒鰆」はとびっきりダ、と教えてくれましたっけ。

 ……けれど、それっきり、ぼくは「寒鰆」にお目にかかることなく。
 岡山の「ばら寿司」(ちらし寿司の一種の祝い寿司)を飾った鰆に、膝を叩いて感動したことがあったくらいのものでしたが……

 このたびの「トロさわら」で、「なるほどコレが寒鰆かぃ!」一挙にスッキリ解決でした。

 太平洋側のサワラは、瀬戸内が産卵場だそうですが。
 「トロさわら」のブランド化をはたしたのは、鳥羽(三重県)の磯部漁協。
 答志島と菅島で水揚げされる鰆のうち、脂のりが基準をクリアしたものだけが「トロさわら」として取り引きされるそうです。
 
 なお、ちなみに、この「トロさわら」の炙り。
 ぼくは皮目もそのままにいただきました、が。
 あとで気がついて、焦げ目のついた皮をはいだら、さらに美味さがキワだちましたね。
 
 チャンスがあったら、ぜひにも、おためしあれ! 
 来年1月半ば頃まで楽しめるそうですョ。