どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

ちょっとヒトコト…フタコト…ミコト ~NO.13~ シュレーゲルアオガエル

-No.1890-
★2018年11月24日(土曜日)
★11.3.11フクシマから → 2816日
★ オリンピックTOKYOまで →  608日





★季節としても無縁のいまどき…ではありますが★
 
 気になることにリクツはありません。

 たとえば「蛙の面に水」(〝小便〟とも言いましたが…それは無茶です非道すぎる)という表現。
 あれはけっして「どんな仕打ちにあっても平気」なのではなく、「意味のない無駄なこと」の意味であるべき…でしょう?…ですよね!

 ……………

 カエルにも、いろいろありますが。

 ぼくは、やっぱり、アマガエル(雨蛙)とかアオガエル(青蛙)とか、しっとりと濡れた緑色のカエルのほうが風情だと想う。
 梅雨どきにピッタリの…「役者やのぅ」ってやつです。

「古池や 蛙飛びこむ 水の音」
 人口に膾炙した芭蕉の句だって、アオ(緑)いカエルじゃないと絵にならないし。

 褐色の風てい地味なカジカガエルは、すてきな〝声優〟ではありますけれども。
 つかまえてみたい気には、なりません。

 アオガエル仲間の、なかでも気になる存在に
 日本の固有種でありながら、「シュレーゲルアオガエル」と名付けられた印象的なカエルがあります。
 そう、名前からするとゲコゲコ大物ふうですが、どこにでもいる(あるいは…いた)、ありふれたアオガエル。
 
 モリアオガエルに近縁の、小型の、目の虹彩が黄色い、なかなかに「かわゆい」カエルで。
 日本語の音韻で、「シュレーゲル」なんて固すぎて、てんで似合わないから記憶にのこった、ともいえます。

 おもに、その色・形・姿など、視覚的な特徴が決め手になることが多い、名付け。
 もちろん発見者や、研究者の功績を讃える命名もあることは知っていますが……

 それにしても「シュレーゲル」は突飛にすぎる、と思うのです。

 ……………

 ひとつには
 シュレーゲルというと、ぼく。
 なぜか「フリードリヒ・シュレーゲル」が脳裡に泛んでしまう。

 そう、19世紀ドイツ初期ロマン派の思想家にして文芸家。
 いうまでもなく蛙の名とは無縁の、ぼくも若いときにナニかの本で出逢った程度、作品名にもいまはまったく覚えがない…けれども、その名前だけはしっかり覚えてしまっている。

 人間の脳には、そんな不可思議なところが、いくらもあります。

 ……………

 「シュレーゲルアオガエル」のシュレーゲルは「ヘルマン・シュレーゲル」。
 ドイツの動物・鳥類学者で、オランダのライデン王立自然史博物館長時代に、『日本動物誌』を執筆(共著)した人。

 …といっても、やはり19世紀、シーボルトが活躍した古い時代のこと。
 両生類研究の第一人者というわけでもありません。

 その方面の専門ではないボクに、詳しい事情はワカリませんけれども、東洋・日本に親近感を抱いていた彼の、業績を記念する命名だったのでしょう。

 ……………
 
 ぼくら子どもの頃の童謡に『銀の笛』というのがありました。

   月夜の たんぼで コロロ コロロ
   コロロ コロコロ なる笛は
   あれはね あれはね
   あれは 蛙の 銀の笛
   ささ 銀の笛

 もとはスコットランド伝統の曲だそうですが。
 ぼくは、この唄の「コロロ コロコロ」鳴る笛のヌシは、シュレーゲルアオガエルだと思っているのです。

 でもね、ぜんぜん<らしく>ないじゃないですか。
 アマガエルの鳴く笛の方がダンゼン風情だと思うので、なんともフクザツな心境なんです。