どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

《11.3.11》被災地東北2018福島・巡礼/<報告記17>-相馬市①-さすが<馬>づくし

-No.1871-
★2018年11月05日(月曜日)
★11.3.11フクシマから → 2797日
★ オリンピックTOKYOまで →  627日









◆相馬中村神社

 このたび福島県巡訪は、「野馬追」祭りの近づく頃の取材だったことは、すでに南相馬小高神社のところで述べた(11月2日記事)、わけだけれども。

 相馬市に入ると、もうひとつ、祭りのときを待つ相馬中村神社(相馬三妙見のひとつ)を再訪しておきたくなった。
 前に訪れたとき、境内の厩に、神事に奉ずるのであろうミゴトな白馬と出逢い、目をうばわれた記憶が鮮明にのこっていた。

 朝早い神社の参道を、隣りあう相馬高校の生徒が、「おはようごいざいます」気もちよい挨拶の声をなげて走って行った。
 参道脇のグラウンドは、野馬追祭り出陣式にそなえるらしい準備がととのっている……

 それにしても、さすがは「相馬」。
 古来の馬産地らしく、神社境内は馬だらけ、といっていい。
 中村神社入口、神馬の石像には祭り祝いの幟が揺れ、上る急な石段の手摺柱にもマスコットよろしく馬の胸像が並ぶ。
 
 あいにく白馬は留守だったけれど、緑濃い境内の朝の空気は潔かった……
 



◆相馬市役所

 相馬中村神社からすぐのところにある、相馬市役所へ。
 訪れた目的は、いうまでもない、「2020東京オリンピックの聖火をバイオメタンで燃やそう!」プロジェクトへの協力を、お願いするため。

 16年に復興事業のひとつとして完成したばかり、地上4階建ての建物は、白壁に玄関は切り妻瓦葺の屋根…のデザイン。
 これは、市の中心部を和風建築で統一した景観にしようという方針に沿ったもの、とのこと。

 ここでも、前庭には、相馬野馬追祭りの騎馬像が勇ましい。

 お逢いした学校教育課指導主事の方は、防災教育専門員(防災士)。思いなしか…騎馬姿にしたらバッチリ似合いそうな方だった。




田んぼアート

 ぼくが「田んぼアート」なるもの、そのイベント・プロジェクトを知ったのも、《11.3.11》が縁だった。

 被災地東北の情報をネットであれこれ調べ、集めているときに、「がんばろう!東北」活動のひとつとして検索にヒットした、青森県(南津軽)田舎館村のイベントがそれ。
 
 皆さん、もう、すでにご存知…とは思うけれども。
 「田んぼアート」は、田んぼをキャンバスに、描きたい絵(文字なども含む)のデザインにそって稲の品種(稲穂の色)を絵具がわりに駆使、田植えをしたら、あとは稔りの秋の完成を待つばかり、という、(古代米が活躍するという意味でも)息のながい、大がかりなアート。

 ほかに鑑賞用の品種などもつかって、その葉色も駆使して表現できる色は、緑・黄緑・濃紫・黄・白・橙・赤と、おどろくほど多彩でもある。

 ほかに、先駆的な先例はあったと思われるけれども、「田んぼアート」として世に出し有名にしたのが、ほかならない田舎館村。始まりは1993年のこと、という。

 そんなイベント・プロイジェクトが、全国に広まったのは2010年以降のことというから、ぼくが気づかされた時期とも一致する。
 いまでは「全国田んぼアートサミット」も開催されるほどになり、参加市町村は10を超えている(田んぼアートの試みそのものの数はおそらくもっと、かなり増えているにちがいない…)。
 〝アート〟の完成度(精度と規模)は もちろん サマザマだけれども。

 ……………

 このたび訪れた、相馬市岩子〔いわのこ〕は、松川浦に近い田園地帯。
 近所まで行って野良仕事の老婆に尋ねたら、「そこ、そこ」と笑って指を指す、すぐその先に小さな案内看板があり、「見るんならそっちへ上がった方がいい」大きな声に背中を押されて背後の土手へ。

 「田んぼアート」の題材も、ずばり「馬」。
 規模は小さいが、<努力賞>ものといっていい。
 
 ことしで5回目になるというイベントは、被災地支援のボランティアに来た人たちと地元民との、その後もつづいた交流の成果というところが、ほっこり、清々しい。

 ここ相馬市沿岸部の場合、福島第一原発からの距離は約40km。 
 したがって「避難指示区域」にはならなかったけれども、放射能で汚染された松川浦での漁はできなくなった。津波被害も甚大で、約450人が波にのまれて亡くなっている。

 それから3年が経った14年になって土壌整備が終わり、稲の作付けができるようになったとき、「なにか勢いをつけたい」想いが向かわせたのが、田舎館村の「田んぼアート」イベントの光景だっという。

 <土手>といってもささやかな高みからは、平らかな低地つづきの田園に、松川浦の水を望むことはできなかった。

 ……………

 ご参考までに、これまでの「田んぼアート」記事は
①-No.0391-2014年10月17日(金)
『《3.11》2014晩夏の巡礼-4日目-①田舎舘村/ぼくらの「田んぼアート」見物も3年目になった』
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②-No.0753-2015年10月14日(水)
『《11.3.11》2015夏の巡礼㉗田舎舘村に憩う/連続4年目、最高傑作の「田んぼアート」に喝采!』
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