どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

《11.3.11》被災地東北2018福島・巡礼/ <報告記13>-南相馬市①-再生可能エネルギーの〝宝の山〟

-No.1861-
★2018年10月26日(金曜日)
★11.3.11フクシマから → 2787日
★ オリンピックTOKYOまで →  637日





◆太陽光+風力+バイオマス

 《11.3.11》の被災地では、ようやく<復旧>が目に見えてきたところだ…けれど、<復興>はどうか(?)と問われると 、応えに窮する。

 復興は<かたち><もの><こと>から始まる…のはいいとして、それがなかなか<ひと>に結びつかない、未だ暮らしぶりには反映していない。
 だから、復興(避難先から住民が帰還する)までに「どれくらいの月日がかかるのか」が問題だ。

 それでも、津波原発爆発事故のダブル被災に見舞われた福島でもようやく、<復興のかたち>が目に見えるようにはなってきた。

 南相馬市鹿島区の沿岸部、右田浜のあたり。
 かつて海水浴場として知られたところだが、津波被災によって集落は壊滅……
 
 その砂丘地帯には、ソーラー(太陽光)発電より断然わかりやすい、風力発電の風車がまわる。
 被災でおおきな痛手をうけた〝浜通り〟が、やっぱり福島県将来エネルギーの命運を握っているのだった。

 名付けて「万葉の里風力発電所」。
 風をうけてゆっくりと回る羽は直径92m、風車は高さ131m。
 2,350kw×4基の規模で計9,400kwの発電と、4,500世帯分の電気供給を目指し、収益は地元の環境整備や文化活動などにも還元されることになっている。

 福島第一原発の爆発事故という負のレガシーを背負った福島県、2040年までに「再生可能エネルギーで県内100%の需要をまかなう」ことを目指す意気込みの、これもひとつの現れ、といっていい。

 福島県のたっぷりとある風資源は<浜風>ばかりではない、阿武隈高地から吹き下ろす<山風>もある。
 県には、阿武隈高地に風車の集中する「ウィンドファーム」をつくる計画もあり、それによると早ければ数年のうちに170基ほどの風車群が出現することになる、という。

 福島県の「再生可能エネルギー」は太陽光に風力、ほかにバイオもあってたがいに補完しあえるメリットもある。
 くわえて、東京電力福島第二原発も、第一につづいて廃炉が決定したから、送電線にも空きができる。

 一見、追い風のようにも思えるが、政府の考えはあいかわらず「原発維持稼働」で、再生可能エネルギー用に送電線枠を広げる気はさらさらないようだ。
 そんな政府の肩に寄り添うように、地元の東北電力は「送電線がいっぱい」と言いつのって、会津地方の民間発電参入に圧力をかけつづけている…という事情もある。

 (この国の政府は、よほど原発がお気に入りのようだが、その陰にはオイチイ利権そのほかのアレやコレやが、しつこい黴のごとく繁殖し尽くしているからではないのか…と疑わざるをえない)

 ……………

 ちなみに南相馬市では、6万人が避難。いまも1万5,000人が故郷に帰還していない。

 2018(平成30)年10月5日現在の被災数値
  〇直接死  525人
  〇関連死  510人
  〇死亡届  111人
  〇合計 1,146人

  〇全壊棟数 2、323戸(1277世帯)
  〇半壊棟数 2、430戸(1368世帯)
  〇一部破損 3,718戸(2667世帯)
  〇床上浸水   999戸( 249世帯)
  〇床下浸水   306戸( 108世帯)