どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

翁長雄志 沖縄県知事…<道半ば>の志のこして逝く/<死去の報>直後からの〝政局〟騒ぎに強烈な違和感

-No.1789-
★2018年08月15日(水曜日)
★11.3.11フクシマから → 2715日
★ オリンピックTOKYOまで →  709日


*73回目の「終戦の日」。〝風化〟が懸念されるなかで、ぼくには、「平成」最後の「終戦の日」…になってようやく 落ち着いた 感もある。ただ、忘れてはいけない、あの太平洋戦争はけっして「終戦」ではなく、はじめる前から予見できて、そのとおりになった、ばかげた「敗戦」だったという事実を。そうして、どうあれ欲望のおもむくままの戦争は、無益どころか、無辜の民の犠牲のうえに重すぎる〝禍根〟をのこすのみだ……という事実を……*
*明日は、ぼくの、73回目の、祝されることのない、誕生日*




◆「沖縄のいまの状況が〝国難〟」と訴えた…

 辺野古新基地建設阻止。
 「オール沖縄会議」に支えられた沖縄県知事 翁長雄志さんが8月8日午後 亡くなった。
 それは、伊豆七島沖から東京湾を睨み、首都心上陸を目指すかに見えた台風13号が、徐々に進路を変えていった日。
 そうして、翌日は国連事務総長がはじめて式典に参列する「長崎 原爆の日」……
 
 テレビニュースの画面が、知事の職務を代理する副知事の記者会見に替わり、知事は「意識混濁」の状態にあると語ったとき、大悟して…ぼくは虚空を仰いだ。

 「膵臓癌」手術が明かされた4月に、予期されたことではあった。
 癌はこわい、なかでも膵臓のそれは苛烈と聞いていた……

 けれども翁長知事は、決然の意志を目力にこめて歩んだ。
 覚悟は7月、仲井間前知事による辺野古埋め立て承認「撤回」を表明した、あのときでもあった か。
 
 27日、承認撤回の記者会見では
 「今後もあらゆる手法を駆使し、新基地は造らせない」と語って、その手続きを始めることを表明、9日にも県の沖縄防衛局に対する聴聞が実施される予定になっていた(…その後、そのとおり実施された)。

 しかし30日に再入院、癌は肝臓にも転移していた、という。
 謝花喜一郎副知事が4日に面会したとき、「しっかり対応を頼む」と職務代理を託されていたようだ。

 胸中滂沱
 「沖縄をアジア平和の架け橋」にと願った「うちなんちゅ」のリーダーは、思いを遺し、道半ばで逝った……

◆なのに…なんだ、その非礼な物腰は

 翌朝
 ぼくは、もういちど無念の虚空を仰いだ。
 せめてこの日1日は、衷心 翁長さんの冥福を祈り、「どうする沖縄、どうなる沖縄」に想い寄り添わせるのがほんとうだろうに……

 新聞の朝刊も、テレビのニュースも、早や「つぎの知事選」どうなる!?  モード。
 真実〝哀悼の礼〟をつくすでもなしに……
 
 いまは亡き人を悼む、愴然の間もなく、転〔うた〕た騒然……
 通常でも、この11月には知事選が予定されていた、とはいえ
 
 新基地反対の側が、失意落胆 茫然自失、はやむをえない…としても。
 すでに対立候補を決め、選挙準備おさおさ怠りなかった政権側までが、「翁長知事の遺志を継ぐ弔い合戦」になるのを警戒…というのは、どういうことか。オヌシら、それでも人か。

 どうあれ、これまでも強権に有無をいわせず、沖縄だけを〝アメリカの植民地〟同然に放置してきた 身勝手政権じゃないか。
 そんな慈悲もない強権者を相手に、その理非を問いかけ、敢然と政権に立ち向かい、新基地阻止に励んできた「うちなんちゅ」のリーダーではないか。まずはせめて、なにはともあれ深く首〔こうべ〕を垂れよ、それでこそ人ぞ!

 あっぱれ〝国難〟に立ち向かった相手に敬意を表して、ただの1日でも喪に服する、それだけの、人にあるべき礼節さえつくせないとは情けない。

 翁長さんは、もともと保守の人である。
 だがしかし、「基地問題」の解決、新基地阻止のためには、そんなことを言ってはおれない。
 その覚悟がもたらした、沖縄でも初の、党派を超えた応援団「オール沖縄会議」の発足だった。

 翁長さんに「そのために命をけずった」とは言いたくない、本人も言われたくはないだろう。
 ただ「口惜しかった」ろうと思う、政権に対してよりもつよく、〝沖縄を遠く〟して顧みることもない「やまと」人たちに対して……

沖縄県人だけが日本の〝二等国民〟だというのか」

 そうして、実際。
 自分の身のまわりのことにしか関心をもてない、若者たちばかりではない。
 身内の経済にしか思考回路のむかない、オトナたちもひっくるめてだ。
 沖縄にのみ被せられた超理不尽な仕打ちにも知らんぷりを決めこむしかない、そんないまどきのニッポン人たちには、いまはもはや最低限の礼節さえもない、というのだろうか。

 それなら、もはや
 現政権となんらかわるところのない、厚顔無恥……

◆憮然……

 〝民族疲労〟の極に大胡坐〔おおあぐら〕かいた現 安倍政権 ゴリ押し3選マチガイなしの、向こうに見えるのはナンじゃ…ただひたすらに、おっとろしげな。

 想えば、ずんずん加速を早めるいっぽうの時代、ときとともに…最終的には誤りに気づく民意の、しかし、そのときが遅きに失することも多くなってきた…たしかに、それだけが懸念ダ。

 とまれ…次の一歩は
 その後すぐの11日、「辺野古に新基地を造らせない オール沖縄会議」主催の県民大会。
 「土砂投入を許さない!ジュゴン・サンゴを守り、辺野古新基地建設断念を求める8・11県民大会」は、那覇市の奥武山公園陸上競技場に、台風余波の荒れ気味の天候のもと、7万人の参加者を集めて開かれた。

 これぞ、「うちなんちゅ」赤心の民意、「沖縄のアイデンティティ」発露と見て、まちがいない。

 翁長さんの葬儀・告別式は13日だった。

 あとは……
 
 さきに、この5月
 県民栄誉賞を、闘病中の翁長さんから受けた歌手 安室奈美恵さん。
 翁長知事へ惜別のメッセージに、いまひとつ、つよい〝沖縄愛〟のトーンがほしかった……