どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

上荻(杉並区)の「トトロの樹」を訪ねて/    巨きな〝木影〟を撮影したかったのだ…けれど

-No.1733-
★2018年06月20日(水曜日)
★11.3.11フクシマから → 2659日
★ オリンピックTOKYOまで →  765日


東海道新幹線の<座席は外せる>ことがワカッタ。以前、JRにあった寝台車のベッドは、昼間は座席になる仕組みだったのだから、まぁ、驚くほどのことでもない、が。こんどのような事件があると、ヨカッタと思う。なにしろ22歳の犯人はナタとナイフを持って乗車、襲う乗客は「誰でもよかった」というのだから。彼の脳裡は、五里霧中というか、冬の海いっぱいに重く垂れ籠めた鈍色〔にびいろ〕の雲の真っただ中に独りとりのこされてしまったような、茫然自失情態にあったのだろうか……。ともあれ、もはや、いまの世の中。いつ、なんどき、どこで、なにがあっても、オカシクもない。JRでは、イザという場合の乗務員に「座席を外して盾につかう」対処法を指導している、という。ならば、乗客も新幹線に乗ったら座席の外し方を(他の乗客の迷惑にならないように気をつけて…)試して、知っておいたほうがいい。イヤ…待てよ、この外せる座席ってやつは、使いようによっちゃ殴りつける武器にもなるよナ。JRにそこまでの想像力があったか……が気にかかる。*









◆ト…ト…ロ…

 「トトロの森」は埼玉県の所沢市にあって、環境保全された豊かな森。
 「三鷹の森ジブリ美術館」は井の頭公園内。

 もうひとつ、「トトロの樹」があるよ、西荻に。
 …というので行って見ました。

 東京が、そろそろ梅雨入りしそうな頃。その前の晴れ間をねらって。

 「影」を撮りたい…と思って、ひと月。
 なかなかそのチャンスをモノにできないでいたので、真夏を迎える前に、なんとかしたいと思っていました。

 イメージは<大樹の影を映す大地>でした。

 中央線の上荻駅から、東京女子大の方に向かって、途中、手前に家具屋さんのある角を右折すれば閑静な住宅街。いい日和の人通りも少ない道に庭木の濃い影があって、さっそくシャッターをひとつ、ふたつ。

 駅から10分とは歩かない距離、「坂の上のけやき公園」に、その噂の欅〔けやき〕の大木はありました。
 噂というのは、マンション建設計画であやうく伐採されかけたところを、住民たちの存続運動のおかげで生きのびたというもの。

 立ち枯れの危機をのりこえてきた欅は、空にむかって懸命に大きく枝を広げ、深く静かな息づかいに見え、枝下の地面には芝を育てるためのシートが広がっていました。
 木蔭には、〝木守り〟をする人たちのための、憩いのベンチがひとつ。
 そこに、お年寄りの姿がひとつ。
 
 しかし、それにしても……
 三角にのこされ整備された角地の公園は、樹の年輪にくらべてはあまりに小さくて、ぼくがイメージした「トトロの樹」…<地面にまぁるい、おおきな樹の影>を見せてはくれません。
 ほろりとせつない気分で、こんどはためいきがひとつ。

 公園の前には、一軒の、喫茶とお食事の店「アトリエ・カノン」。
 ちょうど女主人とおぼしき方が、開店前のお掃除中。

 このお店が、〝木守り〟活動の拠点。
 「トトロの樹」が立ち枯れの危機をのりこえた歴史は、復興の歩みにも重なるのではないか…というので、いま、東日本大震災からの復興支援に取組中。
 生きのびた「トトロの樹」の写真でこしらえたポストカードの、売上金を被災地に寄付することになっている、と聞きました。

 ならば、ぼくの気もちもその一助に…と思って。
 開店までのあいだ、公園の欅まわりを散策していたのです…が。

 しばらく時をすごして、ふと。
 気がついたら、車で、どこかへお出かけの様子。
 見送って、お店の入り口に掛かる掲示を見たら、昼どき11時オープンになっていました。

 ボクには、こういう間のわるいことが、ときどきあります……