どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

写真と映像で知る絶滅危惧種の動物展/      『PHOTO ARK:動物の箱舟』放送記念

-No.1657
★2018年04月05日(木曜日)
★11.3.11フクシマから → 2583日
★ オリンピックTOKYOまで →  841日







◆野生動物たちのヒタと<ひたむき>な眼

 BSテレビ「ナショナル・ジオグラフィック」というドキュメンタリー局。
 昨年12月頃からだったろうか、そこで『PHOTO ARK:動物の箱舟』の放送が始まった。
 〝箱舟〟で想起されるとおり、〝絶滅の危機に瀕する〟動物たちのこと、その記録である。

 放送の数回を観て、ぼくが目頭にツンとくるものを感じたのは、彼らの<眼>であった。
 その眼は、野生に、真剣にむきあって生きるものの懸命さを宿して<ひたむき>で、ハッとするほど美しく、猛獣であれ小動物であれ、ひたすらに愛おしかった。

 もうひとつは、カメラ(マン)のむきあう眼線が、じつにやさしい。
 大自然のフィールドであれ、動物園であれ(絶滅危惧種のなかにはすでに動物園でしか生存を保障できないものもあるのダ)、その道のプロのカメラ(マン)の前では、彼らは皆、撮影の意図を理解したように、おとなしかった。

 それは、ぼくも、いろいろな分野の写真家、カメラマンの方々と知りあい、また一緒に仕事をさせていただいたりもして、つねづね感じていたことだった。
 相手が子どもたちでも、お年寄りでも、女性たちでも、けっして相手の気をそらさせないカメラマンたちであった。いうまでもなく、強引なところなど微塵もない。

 タイミングはずさず声をかけてコミュニケーションをはかりながら、シャッターチャンスものがさない、すてきなカメラマンたちがいた。
 モデル撮影のカメラマンもそうだし、動物カメラマンの岩合光昭さんが『世界ねこ歩き』でネコを追っているときもそうだった。
 そうだ!! 
 なかには、風景にむかって「いいよぅ、きれいだねぇ」と声をかけながら撮るカメラマンもいた。

 これみな、すべて、対象に心かよわせるための、寄り添ってその佳さをひきだすための術であった。
 (ボクもいまはそれを心がけている)

 ナショナル・ジオグラフィックの写真家ジョエル・サートレイもまた、その道のプロフェッショナル、達人といっていい。
 ふだんの貌は、とても冗談好きの陽気なおじさんだ。

 彼は、世界じゅうの動物園や自然保護区にいま、かろうじて生存している野生動物12,000種の映像を記録し、地球という生命の星には<種の多様性>がかかせないことを訴えかける。
 彼のライフワークはこれまでに、7,000余種のいのちを記録してきた。

 「写真と映像で知る絶滅危惧種の動物展」は、『PHOTO ARK:動物の箱舟』の放送開始を記念しておこなわれたもの。
 ぼくは、年明けそうそうに観てきた。

 ところは世田谷の、二子玉川
 都心にはない<癒しの環境>を活かして再開発のすすむ「にこたま」、大プロジェクト「二子玉川ライズ・ショッピングセンター」のイベントホール。

 すっかり…さまがわりした「にこたま」の、ちょいとお洒落なふんいきが、おちついた空気の必要なテーマの展覧会にはジャスト・マッチ。
 <箱舟>の動物たち、ヒタと<ひたむき>な眼との出逢い(ボクには再会)のなかから選ばれた30ショットばかりが、ほのかな温もりを伝えていた。

 親子連れで訪れる人が多かったのも、ヨカッタ。

 そんな情景のワンカットをぜひ、ご紹介したいと思ったけれど。
 ざんねん、写真撮影おことわり。
 これだけ写真のデジタル記録化が進み、携帯端末のカメラ機能も進化してくると、規制もまぁ、やむをえないのだろうが、文化現象の情報伝達にとってはゆきすぎ、惜しまれる。
 (そう思いませんか、なんとかならんもんだろか…)

 『PHOTO ARK:動物の箱舟』は写真集も出ている。
 <ひたむきな眼>にむきあう、いい本です。