どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

2018オリンピック考①/           「チーム・パシュート」の快感!

-No.1620-
★2018年02月27日(火曜日)
★11.3.11フクシマから → 2546日
★ オリンピックTOKYOまで →  878日



◆けっして〝実力は裏切らない〟し、また〝実力差を覆すナニモノか〟も…たしかにある!

 ナニはともあれ<開会>した2018冬期「平昌」オリンピックも、2月25日(日)、ナニはともあれ<閉会>した。
 ナンやかや言われ、ナンだかんだありながら、ナニはともあれいつものように、人それぞれに感動と興奮とを呼び覚まして……

 ぼく個人にとっての、この冬のオリンピックは。
 ナニはともあれ、高梨沙羅がメダルにとどき、小平奈緒が金メダルを掴み、高木美帆ら日本女子スピードスケートのパシュート陣が素晴らしいパフォーマンスを魅せてくれたことで…ヨカッタ。
 最後に、高木菜那(美帆の姉)のスピードスケート新種目「マススタート」初代チャンピオンのおまけがついて…なんか知らんが…まぁ、とにかくヨカッタ。

 そうして、あらためて。
 やっぱり〝実力は裏切らない〟こと、〝実力差を覆すナニモノか〟もまた…たしかにある、ことにワケもなく感じ入らされた今大会。

 そうして、さらに、あらためて。
 スポーツ祭典の意味、オリンピックの在り方について、考えさせられた今大会でもあった。
 そのへんのアレコレを。

 ……………

 3回にわたって、お伝えしたい「2018オリンピック」考。
 今後、折りにふれて考察をすすめたい【テーマ】を、思いつくかぎり数え上げながら、記憶にのこったことを記してみたい。

 1回目は、今大会のピックアップ・メモ-その1-。
 
 今大会で新たに、多くの人に認知されることになった競技が、2つ。
 その1つが、まず、スピードスケートの団体追い抜き「チームパシュート」の快感。

◆「パシュート」は、文字どおりの「追っかけっこ」

 「団体追い抜き」なら(そういえば…)と、想い出される方もあろう。
 そう、日本では人気いまひとつの自転車競技(その大半の因はまちがいなくギャンブルとしての〝競輪〟にあるのだけれども…)のそれだ。

 1チーム4(走行は3)人で、男女とも距離4km走のタイムを競う、が。
 対戦形式で2チームが「ホーム」と「バック」の正反対(等間隔)位置からスタート、4kmを完走する前にどちらかが相手を追い抜いてしまえば、その時点で勝負がつく。だから建て前は「追い抜き」。

 しかし、ほとんどの場合がタイムレースになって。そのときは、チーム最後の自転車の、前輪がゴール・ラインを通過した時のタイムになる。相手よりも一刻も早いゴールを目指して追跡しあう、だから「パシュート」。

 じつは、「パシュート」の語源説にはもうひとつあって、レースを進める戦術上、チーム内の選手がたがいに順番位置を入れ替わって一列縦隊を組む、そのさまが「前の背を追いかける」ように見えるからだ、ともいうけれども。
 いずれにしても「追いかけっこ」に妙味がある。

 この「チームパシュート」という自転車発祥の競技法が、どうしてスピードスケートに採り入れられることになったのかは、知らない。
 けれど、採用したくなった事情ならワカル気がする。

 スピードスケートというのは、ずっと、すべて「個人競技」でありつづけた。
 しかし、滑走競技のスタイルは2人同走でありながら、順位決着はまた別のタイムレースのかたち。
 ややこしい、同じ競争の繰り返しが単調だ、などの指摘もあったろう。
 そこで「変化を!」もとめることになった、に違いない。
 【テーマ1/ふえつづける競技数と種目数】

 導入の始まりが2000年頃といわれ、オリンピックでは06年のモントリオールから正式種目。
 オリンピックでは、勝ちのこり式のトーナメント(ワールドカップではそれぞれ1回ずつの滑走によるタイムレース)。
 すでにご承知のとおり、今大会はタイムレースの準々決勝に勝ちのこった4チームによる決勝トーナメント方式だった。

 「パシュート」の基本は同じ。
 1チーム4(滑走は3)人で、1週400mのリンクを男子は8周(3200m)、女子は6周(2400m)。実際に「追い抜き」がある(一流の選手が競う国際大会ではまずナイといっていいが)のもおなじ。
 勝負は、3人目の選手のブレードの先端がゴールラインを通過したときのタイム差で決まる。

 つまり、1人の遅れもなくゴールすることを鉄則に、そのための基本戦術がある。
  ①、先頭を滑る選手には風圧(秒速約14m)がかかって負担となため、3人が代わる代わる先頭に立って1人も遅れないようにする。
  *競技では、「1人最低1週以上」先頭を滑ることが義務付けられている。
  ②、①の風圧負担を少なくするために、加えて3人が〝ワンライン〟の乱れのない縦列になる必要がある。選手間の距離もなるべく短く、さらには、選手同士の体格差も少ない(つまり凸凹しない)方がより有利だ。
  *今大会、日本の金メダルには「先頭交代するときのロス減少策」もみごとな効果を発揮していた。

 また今大会、「日本チーム」の4人はいずれも所属先が異なり、しかも1人は大学生。
 これまでの、競技があるたびの急ごしらえチーム編成ではなく、優秀な選手を集め年間300日超の合宿練習をこなすという、戦略的な強化が実をむすんだものである。
 【テーマ2/選手の所属と競技への取組と強化】

 なお付記しておけば、今大会この「パシュート」競技の一般的な認知度アップには、テレビメディアが大きな役割を果たした。
 前記「風圧負荷と先頭交代」、「一糸乱れぬワンラインの効果」、「先頭交代に隠された秘密」など、各局とも、スタジオでの実演やパネル&解説の丁寧なくふうを凝らして、ひさしぶりに視聴覚メディアらしい存在感を感じさせてくれた。
 【テーマ3/競技の見どころと魅力&秘密】

 ……………

 高木菜那が金メダルを獲得した新種目の「マススタート」競技については、ぼくにも、その事情がまるでわからない。

 1週400mのリンクを、ゴチャっと集まった選手が16周(6400m)を滑走して競う。
 ルールとしては、途中4、8、12週時点でのチェックがあり、先頭からの3人にそれぞれ「5、3,1」のポイントが与えられる、が。
 要は、最終決着のつく16週目ゴールポイント、先頭からの3人に「60、40、20」のポイントが与えられるわけだから…つまり…ゴール順の成績になるのダ。
 (ややこしい、ルール改正の余地あり)

 ぼくも、これからジックリこの種目のことを考えてみたい…けれども。
 この新種目(菜那さんの金メダルにケチをつけるものではなしに考えたい)、はたして「あるべき」ものだろうか?

 ぼくは、そもそも、スピードスケートと別な競技として存在する「ショートトラック」というものに、素朴な疑問を抱きつづけているものだ。
 いうまでもなく、この競技の成立した背景など、考えられる諸条件をあれこれ考察したうえで、それでもなお「ショートトラック」を「オリンピック競技」として存続させるべきなのかどうか、疑問は消えない。
 
 リンクが小さいことで起きるクラッシュ騒ぎなど、多すぎるレース後の審判ほか、ゴタゴタも絶えないし。
 今大会のスピードスケート「マススタート」を観てしまうと、こっちのほうがスケートの滑走として美しいし実力の発揮にも無理がなく、ますます「ショートトラック」競技の存在意義がワカラなくなる。

 どなたか、「ショートトラック」競技の存在意義をシカと教えてくださいませんかネ……