どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

新国立競技場…オリンピック開会3年前のいま現在

-No.1590-
★2018年01月28日日曜日
★11.3.11フクシマから → 2516日
★ オリンピックTOKYOまで →  908日












◆昨年10月28日に開催1000日前を迎えた…

 2020TOKYO、メイン会場になる新国立競技場。
 開催招致決定からというもの、アレやコレや、いろいろありすぎるほどあって、いまも、いまひとつスッキリしない事情をかかえる新国立競技場。

 つい近ごろのニュースは、「国産木材による木製椅子設置の採用構想(6万8千席)を断念、貴賓席のごく一部(国賓クラス対象の268席)にかぎられる」ことが判明した。
 その理由、費用と工期の問題(不足)ということだが、要は「木材の調達が間にあいそうにない」ということのようだ。

 設置・維持費の高額になることや、デザイン変更もたいへんという、が。
 そもそも新スタジアムのデザインが最終的に、「和のイメージを基本とする」隈研吾さんの案に決まったときから、そんなこと(国内林業活性化や大会気運を全国的に盛り上げるために)は、それこそ想定内のことだったはずで。

 つまりは、いくら「国産材で」と叫んでも、現実にはとても調達しきれない日本の林産業であった、ことになる……

 結局、ほとんどの椅子は「プラスチック製」になる。
 夢が、また、ひとまわり小さくなった。

 それでも、「とにかく間にあわせること」を至上の命題に、懸命に進められている工事の現場では、進捗状況を説明する記者見学会が催されたりもして…そう…なにしろ、ようやく目に見えるカタチにはなってきた、というところか。

 その、いまを観にでかけた。
 都営地下鉄大江戸線「国立競技場」駅を出て、今回は反時計まわりに歩いてみる。
 
 …と、外苑西通に架かる明治公園橋から、すでに、その全貌が眺められるほどになっていた。
 5階建てになるスタンドの骨格が、林立する巨大クレーンの間に大きく展開する。
 
 東京体育館側からの眺めは圧倒的で、正直、こころ躍るものがあり。
 (これはどうしたことか…)吾ながらオカシイ。
 このような大構築には否応なしに感動してしまうのが、ヒトという動物の本性であるとすれば、たとえどんなに批判があっても〝箱物〟づくりが止むことはないのであろう。

 各所各方面に設けられた工事車両ゲートからは、ひっきりなしに大型ダンプの出入りがつづいており。
 神宮外苑、絵画館前まで巡る間に、工事現場を見物がてら散歩する人の姿をずいぶん見かけた。

 まだまだ「完成が間にあうかどうか」心配する向きもあるようだし、これからどんなことが起こるかも知れない、が、きっと(間にあわせるだろう)ぼくにはつよい予感があった。

 ちょうど外苑名物いちょう並木の黄葉も見頃を迎えて「いちょう祭り」の最中。
 大正12(1923)年にできたこのイチョウの並木、146本の樹齢はいずれも109歳になる勘定というが、いっこうに衰えを感じさせないのは、よほど手入れがいいのにチガイない。

 ぼくもこのイチョウの並木では、青山口から絵画館の方を眺める<遠近法のお手本>みたいな風情をこよなく愛する者だが。
 これは、絵画館に向かって緩い下り勾配(高低差は1メートルほどとか)にしたがって、樹高を少しずつ低くしていることで得られる立体感と教えられた。

 また、地元の人の話しでは、絵画館の正面階段上からの眺望もなかなかに佳いそうな。
 こんどはぜひ、そちらからの眺めを堪能したいものだと思う。

 「いちょう祭り」の人波で賑わう緑の苑地からも、新国立競技場の造営に励むクレーン群がすぐ向こうに見えていた。