どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

東京都庁を…徘徊する

-No.1588-
★2018年01月26日(金曜日)
★11.3.11フクシマから → 2514日
★ オリンピックTOKYOまで →  910日












◆気分はハイ・ハードル

 都庁へ、はじめて出かけた。
 ふだんは別に、これといって用もない。

 用もなしに訪れるには、やたらハードルの高く感じられるところだ。
 インフォメーションの対応など親切なものだ、けれども、それとは別趣の、内心は踏ん反り返ったものが臭う。

 じつを言えば、都庁訪問。これがまったくの始めてでもなかった。
 いちど新宿へ出たついでに、ぶらっと立ち寄ったことがあるのだけれども、1階のコンコースをちょこっと歩いただけで、ぼくは踵を返した。

 配られてくる広報誌の雰囲気とは、てんでチガウ。
 いまの小池知事が、選挙のときだかに云った「ブラックボックス」的なものが、たしかにある気がした。
 鵺〔ぬえ〕とか物の怪の類いが、そこらの壁の向こう、何処にも彼処にも潜んでいておかしくない気配がする。

 だから、長居する気はもとよりない。
 たまたま、いいチャンスができたから、もう少し中を覘いてこようと思った。

 ……………

 ぼくは今年になって、ガラケーからスマホに鞍替えした。
 かみさんの方は、ひと足さきに、すでにスマホ
 それで「携帯」が2つ不要になった。
 これを提供しに都庁へ行く用ができた。

 2020年オリンピック・パラリンピックの主催都市である東京都は、広く世の人々から「不要電子機器の提供」を受けて、東京大会のメダルを賄おう、ということになった。
 それはイイことじゃないか…とボクは思った。

 ぼくの立場は、オリンピックの招致には疑問。
 だが、きまった以上、心してやるべし。

 問題は、経費のこともあるが、それよりなにより「どんな大会にしたいのか」開催の理念が、いまだに語られないことである。
 たしかな理念があってはじめて、そのための費用も語れるのだから。

 だが、しかし。
 選手に授与されるメダルは別だ。
 税金ジャブジャブそそぎこむより、都民・国民の参加型協力による方がぜんぜん気もちいい。
 名付けて「都市鉱山からつくる! みんなのメダルプロジェクト」。

 昨2017年。
 全国の自治体では4月から開始されるのを、東京都では先行して2月からスタート。
 目標は、金・銀・銅メダルあわせて5000個の製造に必要な2,000万台という。
 そのうち、すでに140万台の提供があった旨、夏前に新聞報道があった。

 ちなみに、日本で生産される電子機器は年に約65万トン、それらに含まれる有用金属類は約28万トンで、およそ844億円に相当するそうな。

 「メダル協力ボックス」は、都庁第2本庁舎の1階北側。
 ぼくは、みずから個人情報の物理的消去をしたうえで持参したのだが、ボックスの置かれた受付所でも消去処理ができるようになっていた。

 協力の謝礼は、オリンピック・パラリンピック・バッジ(写真上)。

 ……………

 観光バスガイドに誘導された人たちが、もの珍しげに、いちように顔を仰向けて歩いている。
 いまどきは、オモシロそうなものならナンでも、観光の対象になる。
 (自分なりに、自分なりの行き方をして見れば、もっと刺激的なのに…もったいない…と思う)

 都庁展望室は地上45階、202メートルからの新都心大展望。
 …といっても、高層ビルの林立ごくふつうのことになったいまどき、展望そのものの珍しさはないのだが。
 ふしぎに神宮の森や御苑の緑が懐かしく、ぼくたちヤッパリ<生きものの子孫>を実感する。
 展望室はもちろん無料。
 売店では、<日本の伝統>をあしらった品々に外人観光客たちが群がっていた。

 つぎは地下1階に降り。
 都庁都民広場にある「KURUMIRU」の店を訪ねる。
 ここは「障害者福祉施設の自主製作製品、その魅力を伝え販売する」プロジェクトのアンテナショップ。
 できたのは昨年、夏。

 かるいオドロキと、ふかい微笑ましさを誘われる品々に、出逢い。
 ぼくは、自分も手がける(かなり細かい作業性が要求される)電動糸鋸作品「ねこ飾りパズル」と、かみさんへの土産にガラス細工のペンダントを購入(写真下)。

 写真を撮らせてもらおうとしたら、「ご遠慮ください」とのこと。
 著作権と情報保護のためらしい。
 ワカった…が、しかし(そこまでしなくても…)セチガラく、ほろ苦いものがあった。

 ……………

 昼どき、都庁舎内の蕎麦屋で昼食をとる。
 どこの店にも行列ができて、多数の職員をかかえる都庁の器の大きさと、訪客の多さを物語る。 

 席に着き、暖かい蕎麦と一緒に、軽く喉を潤したいと思いビールを頼んだら「2時までは提供できないんです」とのこと。
 ビジネスタウンのランチタイムに長居は迷惑、なのだった。

 この日の都庁、いわばその内堀めぐりは、こうして、とどのつまりは、ただの〝徘徊〟にすぎなかったのだ、けれども。

 ……………

 後日、(これは地元、町田の電気屋で)白熱電球発光ダイオード(LED)電球に交換してもらった。
 18歳以上の都民を対象に、この夏から始まったこの事業は、都内の協力家電店に<使用中>の白熱電球2個以上を持参すればLED電球1個と交換できる。

 これをキッカケに、あらためて「家庭内の電気事情」を見なおしてもらい、<省電力・省エネ意識>の徹底を期待したい、というわけ。
 (〝2個で1個に交換〟がこの仕掛けの妙で、あとの1個も、もちろんLED電球を購入してもらいたい気もちを伝えている)

 ちなみに、都内のエネルギー消費量の約3割を家庭部門が占めるが、その家庭のうち約4割の世帯がLED電球を未だ使っていない。

 ぼくたちは、夫婦2人で4つの白熱電球を自己証明(身分証)とともに持参、2つのLED電球に交換してもらい、あと2個もLEDを購入した。

 すでに、わが家庭内照明のLED化は意識して進めてきており、のこるは蛍光灯使用の照明器具のみ、これも遠からず器具交換を機にLED化の心づもりでいる。
 だから、ちょうどそんな折に、いいチャンスをもらった感じ。

 しかし、この事業、じつは〝いまひとつ〟というのが主催者サイドの感想らしく。
 たしかにLED電球は高価だ…が、そんな意識とも別の、つまり「なんでいま使えてる電球をわざわざ替えなきゃいけないの」か、がネックになっているようなのだ。
 「もったいない」意識が、こういうカタチになって現れることもある…世の中、なかなか、一筋縄ではいかない。