どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

「ヒトモトススキ」と「一もとキキョウ」

-No.1519-
★2017年11月18日(土曜日)
★11.3.11フクシマから → 2445日
★ オリンピックTOKYOまで →  979日




◆なんでやねん!

 秋が深まった…というより、季節はすでに<冬>(7日=立冬)である。
 ススキの季節に「ヒトモトススキ」の映像を観た。
 穂波より草丈ばかりが目立って、なるほどこれはカヤツリグサ科の草。
 じつに大柄で剛直。

 海浜に近い水辺によく見られる草だから、ずいぶん度々お目にかかっているはずだが、ぼくが撮った写真資料にはない。
 風景として魅力に乏しいせいであろう、枯れ薄の寂びた風情からも遠い。

 大きな株立ちになるのが特徴で「ひともと(一本)」と称された。
 うっかり扱くように触ると指が切れることから別名「シシキリ(肉切り)ガヤ」と物騒だけれど、東大阪市では天然記念物に指定されている。

 ところで話しはここから、とんでもない方向へ飛ぶ。
 低い男声のナレーションが「ヒトモトススキ」と響いた途端に、ぼくの連想が飛躍した。
 何処へ……

 あなたは『松島音頭』をご存知だろうか。
 いまはもう、ほとんどの人が知らないだろうと思う。

 なんと1928(昭和3)年の作、なんと北原白秋作詞・山田耕筰作曲である。
 いちおう民謡ということになってはいるが、じっさいに歌われるのを聞けばとうぜん歌曲に近い。
 ぼくが、なぜこの曲を知っているのか…じぶんでもよく分からない。

 歌詞の一番。
  松は松島 そなれの松の
  松の根かたに 桔梗が咲いた
  見たよ見ました 一もと桔梗
  や ほうれ ほうい
  舟ばたたたいて や ほうれ ほうい

 以下五番まである、そのすべてに「見たよ見ました 一もと桔梗」が入っている。
 つまりキメ文句である。
 松島を謳いながら、愛でているのは桔梗。

 「一もと」は「ひともと」、もちろん「一本」の意。
 「ひともと(一本)」は、「草木一本」であり、また「一本だけ離れて生えている草や木」のことである。

 別にナンのことはないので。
 ただ「ひともと」の響きが、「ススキ」から「キキョウ」へと飛んだだけなのだ、けれども。
 また、ふと、こうも想った。
 (ひょっとしてヒトモトキキョウという種でもありはしまいか…)
 しかし、それはなかった、のだけれども。

 歌手でも声楽家でもない、とくに歌好きでも音楽に造詣が深いわけでもない、ボクが、『松島音頭』を覚えている不思議が可笑しくて。
 その印象がつよすぎたせいか、ぼくはついに、その夜の夢にまで見てしまった。
 夢のなかで「ヒトモトキキョウ」はみごとに、明るい紫の花のかたまりになっていた……