どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

〝高レベル放射性廃棄物〟最終処分場、候補地の要件/方針転換して「国から提示」の具体化だけれど…

-No.0854-
★2016年01月23日(土曜日)
★《3.11》フクシマから → 1780日
★ オリンピック東京まで → 1644日




◆”脱原発”になってものこる”負の遺産”ドウスル

 昨年末の慌ただしい時機に(ソソクサという感じで)、経産省有識者会議がまとめた、との報道。
 12月11日のことだった。
 (原発の)使用済み核燃料の再処理後に出る”高レベル放射性廃棄物”、いわゆる「核のごみ」の最終処分場。
 候補地はどういうところがふさわしいか、を。
 まず、〈自然科学的観点〉からの〈適性〉で振り分けた。

適性の低い地域(原則除外)
 ①-ⓐ回避すべき地域火山から15km以内活断層の周辺
 ①-ⓑ回避が好ましい地域隆起や浸食が大きい地温が高い軟弱な地盤鉱物資源がある
適性のある地域以上①に該当しない地域
より適性の高い地域好ましい科学的有望地=海岸から20km以内の沿岸部 
 
 なお、海岸から20km以内の沿岸部が、「③より適性の高い地域」に分類されたのは〈廃棄物の海上輸送に有利だから〉である。
 なおまた、これはあくまでも〈適性〉による振り分けで、最適地を絞りこむものではなく、安全上問題のある範囲を除外する方向で進められた、ということだ。
 
 したがって、今後の課題は。
 〈社会科学的観点〉からの要件の検討。
 土地利用の制約(環境保護や地権者数など)、港湾の有無、廃棄物の輸送経路上にある自治体との関係、などなど。

 この自然と社会、両要件を踏まえ、国が適性の高さごとに日本地図を塗り分け、科学的有望地を示すことになる。

 そうして。
 「より適性の高い」なかでも、土地利用の制約が少ないことから有望視されると見られる沿岸海底下の、技術的課題などを検討する有識者研究会がこの1月中にも立ち上げられることになっている。

 じつは、この報道、扱いが小さかったこともあって、世のなか、なべて、とりあえずは静観の模様眺めだけれど…。
 昨年春5月の政府閣議で、「核のごみ」最終処分場について。
 候補地の選び方を変更すること、が決められていたからだ。

 つまり、従来はどこかの自治体が「うちにもってきてもいいよ」と手をあげてもらうのを待つ、”あなたまかせ”の狡い方式だったのを。
 (それでは期待する成果は得られないと、ようやく気づいて)
 政府みずからが有望な地域を示し、自治体に地盤などの調査を申し入れる方針にきりかえた、ってわけだが…。
 

◆いずれ段階が踏まれ、有望地が絞りこまれる

 ことになれば、〈反発は必至〉の情勢はいまから、あまりにもハッキリ、見えすぎてコマルくらいだ。

 国が踏む手順というのも、例によってオサムイ配慮たらずのお役所仕事では、突破口の糸口さえ見いだせそうにない。

 そもそも、地下300mより深い場所に埋める「地層処分」の方法。
 地層が古くて堅固な北欧フィンランドあたりではできても、新しく不安定な火山列島、地震国のニッポンでは、とてもとても…。
 10万年もの間、生活環境から隔離するなど、ほとんど無理難題、不可能の極み、絶望の果て。

 現に”フクシマ原発事故後、除染作業によってでた放射性廃棄物の〈中間処理施設〉ですら、福島県をのぞいては受け入れ先がきまらないでいるわけだし。

 だいいち、人間社会がそこ(10万年後)まで保ちこたえられるかどうかも、アヤシイ。
 じゃあ、後のことは知りませんハイさよならと、べらぼう奴が汚いケツをまくれるのか。

 そんな予測は、充分すぎるくらいにできたはずなのに、闇雲に突き進んだツケは、原発政策を強引に推し進めてきた政権政府が責任を負うしかあるまいが。

 さて、しかし…。

 今後は”脱原発”に舵をきるにしても、これまでに積みのこされたままの「核のごみ」は、自国で処理しなければならない。
 アタリマエだ。

 あわよくば他国まかせに…などトンデモナイ、夢にも思っちゃならねぇぜ。
 さあ、どうする…。

 ぼくは、こう思う。
 どこか、大方ナットクできる候補地が見つかったら、相当にゆとりのある周辺部までもふくめて、一帯を国が買いとり、「特定国有地」(仮称)に指定。
 国の責任で管理する。

 すったものだの大議論になる、いいじゃないですか。
 膨大な資金が必要になる、やむをえないでしょう。
 
 ”原発”なんてヤッカイきわまりない危険物に、いったん手を染めてしまったのデスから。
 いつまでも、いいかげんにお茶を濁しつづける、そんなタワケたわけにはイカンでしょう。