どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

「水の都TOKYO」は「水害の東京」でもある証し/ 大学ベンチャー「地圏環境テクノロジー」の成果

-No.0415-
★2014年11月10日(月曜日)
★《3.11》フクシマから → 1341日
★オリンピック東京まで → 2083日

高倉健さん没*




◆地下水脈は“水の血脈”

 ぼくたち人間は、水なしでは生きられない。
 ぼくたちは、水を飲んでいる。
 だから「水のことなら分かっている」気でいる。
 けれどもじつは、知っているようで識らない。

 地表を流れる〈川〉は目に見えるから分かるが、地層に浸みこんで流れる〈地下水〉は目に見えないから、想像の域でしか分からない。

 それが、見えるカタチになった。
 上の画像は「地圏環境テクノロジー」(東大大学院の登坂博行教授が設立した大学ベンチャー)が、地形や地質をもとに計算、ビジュアル化した地下水の流れ。
 赤で表現されたのを見れば、これぞ、まさに“血流”。血脈の音さえ聞こえてきそうな気がするではないか。

 地下水の流れは、川にくらべると遥かにゆったりとして、1日に10センチ程度なんて場合もあるそうな。
 それはやがてどこか、海に近い低地か、あるいは海底に湧きだす。
 ぼくらはその地下水を汲みあげ、水道やペットボトル入りの飲料水(ミネラルウォーターなど)として飲んでいる。

 もう一度、画像をよく見てほしい。
 山から平地へと流れる水脈の、ことにも東京湾に向かう膨大な水量は、まさしく“水の首都”に違いない。
 動脈のごとくに太やかなそれは、太平洋へと流路を変更(徳川家康による改修)される前の利根川の流れ、そのままのようでもある。

 “水の首都”東京はしたがって、一方では“水害の首都”あるいは“水に弱い首都”でもあるわけだ。ナットクである。

 〈川〉は国の管轄だが、〈地下水〉は市町村の管理に委ねられてきた。
 その弊害が、かつては首都東京の地盤沈下(東部海抜ゼロメートル地帯の成因)であり、また近年の水質汚染や、海外資本による土地(地下水ごと)買い漁りなどをまねいてもいる。

 わが国ではずっと、地下水は土地所有者のもの(使い放題)であった。
 国はこの夏になってやっと、地下水保護を含む「水循環基本法」を施行したばかりで、すべたが「これから」という危なっかしい状態にあるのダ。