どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

将来は楽観できない三浦半島・横須賀/      観音崎ホテル2泊3日の休息タイム①

-No.0409-
★2014年11月04日(火曜日)
★《3.11》フクシマから → 1335日
★オリンピック東京まで → 2089日





◆筋トレ・ウォーク付き休息タイム

 《3.11》巡礼、東北行脚のあと、行きつけの京急観音崎ホテルへ、2泊3日の休息タイムも定番になった。
  休息タイムといっても、完全休養とは違って、ちゃぁんと散歩と筋トレ・ウォーク付きである。

 マイカーでの行動は時間&効率的にきわめて有効だけれど、つとめて歩くように心がけていても運動不足になりやすいからだ。
 体力の方はすでに“貯金”どころか、長びく“借金”生活。歩けなくなったオシマイと思いきわめているから、キツクてもじっとガマンである。

◆港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ

 早くに出発したのだが、天候は生憎の曇り空から雨がポツポツ下り坂。
 横須賀本港に望む臨海公園に寄ってみたけれど、雨粒に傘を叩かれ早々に退散。
 駐車場を利用した繁華街の大型店舗が、ご愛顧感謝セール中。近く閉店するらしい。
 (あとは、どうなる…)気になるヨコスカ。
 “ドブ板通り”なんかにも、かつての猥雑なまでのエネルギッシュさは感じられない。

 じつは、米軍の最重要基地を抱える軍港の街、ここ横須賀市も、お隣り“三崎のマグロ”の三浦市ともども「消滅可能性都市」に数えられている。
 〈若年女性人口変化率〉は、三浦市が-57.9%、横須賀市が-41.9%。
 リストでは、「消滅可能性が高い」523自治体入りをまぬがれてはいるが、「消滅可能性」896自治体の中には入ってしまっているのだ。

 宇崎竜童作曲・阿木耀子作詩、ダウン・タウン・ブギウギ・バンドのヒット曲『港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ』も、いまはむかし1975年のことになる。

 三浦半島から人がいなくなる…なんて、とても考えられないことに思えるが、厳しい現実はシッカリうけとめなければなるまい。

 このあたりを選挙区にする小泉ジュニア進次郎くんが、国政とともにこの地元の舵とりをどうしていくか興味深い。

横須賀市美術館

 チェックインタイムの午後3時までは、まだタップリ間があった。
 久里浜港まで回りこみ、ペリー公園にも寄ってみたけれど、雨やまず。

 あきらめて観音崎へ。
 横須賀市美術館のレストランで、チェックインするホテルをすぐ斜向かいに暇つぶしは冴えなかったが、ここのロケーションもなかなかによい。
 京急観音崎ホテルの部屋からと同じ、浦賀水道を行き来する船の眺めが開放的で、背後の丘陵地、観音崎灯台を含む一帯が県立公園になっており、ぼくら筋トレ・ウォーキングのフィールドでもあった。

 その日は、ついに雨模様のまま。
 時間をかけて入浴、身体をほぐすことに専念する。

◆“避難場所”は防衛大学

 翌朝は、晴れ。
 ホテルの周りをぐるりと巡るかっこうになっている“ボードウォーク”を歩く。
 朝な夕なに、地もとの人たちの姿もよく見かけられる散歩道だ。

 “筋トレ・ウォーク”は、3分間の速歩をインターバルをおいて繰り返す。
 そのまま足をのばして、弟橘媛〔おとたちばなひめ〕を祀る走水神社まで。「舵の碑」が航海安全の神さまらしい境内の、社殿は急な石段の上。

 朝の参拝に訪れた土地の老人に尋ねると、
「あぁ、避難場所ならこのお社の後ろ、坂道をグンと登れば防衛大だよ。学生たちが海上訓練に出るときだってこの坂道を下ってくるさ」
 とのこと。

 地図を見ると防衛大学校は丘陵地帯の天っ辺、広い範囲を占めている。
 平地の少ない半島の傾斜地ながら、避難場所が防衛大というのはいかにも頼もしい…が、そこまでの道はかなりキツそうに思えた。
 それを言うと、老人は曖昧な笑みをうかべて、行ってしまった。

 ホテルのフロントでも「万が一のときは防衛大へ避難」と教わっていた。
 じつをいうとボクは、(防衛大まで行かなくても、公園の高いところへ避難すればいいのではないか)と思っていたのだ。けれども…せっかくのチャンス。

 いっちょ防衛大まで。
 思いたって、朝食後に出かけたところが。
 結果は、息あえぎ、汗みずく。
 しかも、登ったところは通用門口で、正門まではまだかなりの距離がある。
 ぼくは結局、「防衛大へ避難」の選択はあきらめることにした…。

 ひとっ風呂、浴びて午後のひととき。
 浦賀水道の船の行き来をぼんやり眺めていると……「おっ」。
 風変わりな船影に、部屋の双眼鏡をつかんでベランダにとびだす。
「おぃ見ろよ、潜水艦だぜ」
 別のベランダから、同じ滞在客の弾んだ声がした。