どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

《3.11》2014晩夏の巡礼-11~12日目-帰途洋上/来し方行く末…想い遥かに

-No.0405-
★2014年10月31日(金曜日)
★《3.11》フクシマから → 1331日
★オリンピック東京まで → 2093日





◆9月13日夕刻、苫小牧港

 帰路は太平洋上、沿岸航路。
 《3.11》大地震震源域と、被災地との間を行く。

 苫小牧港発、大洗港行きの商船三井フェリー・夕方便「さんふらわあ さっぽろ」は、18:45の出航、翌日13:30の入港。

 想えば、幾度も幾度も行き帰りした航路、台風に追われたことや、津波警報で大幅に出航が遅れたことなど、あれこれいろいろあったけれど、このたびの航海ほど波穏やかなことはなかったかも知れない。

 夜明けは、アメリカ大陸のカナダ国境あたりからと思われる陽の出、空も雲も海も染めて昇る朝焼けに迎えられた。
 こんどの巡礼では、朝焼け、夕焼け、“天使の梯子”に、十五夜の満月と、天空のショーに魅せられつづけ、それだけ空を仰ぐことが多かった。

 仰向けば不安は空に吸いとられ、いとしい想いがわきあがる。
 洋上がいいのは、その想いをさえぎるなにものもないから。

 弔いは海洋への“散骨”を望むぼくたち。
 「だい好きなお魚ちゃんたちにお礼のしるし」などと表向き惚けたことを言ってはいるが、ほんとうは海そのものへ、さらにはその遥か彼方の宙〔そら〕への回帰をねがっているのだった。

 7時頃、牡鹿半島金華山沖。
 明けきった清澄な朝の陽を、たっぷりと浴びているかたちのいい小島に、今朝は薄い雲が山頂付近にたなびいて、噴煙のように見えていた。

 やはり、この洋上は、暑いくらいの陽射しのときがいちばんに思える。
 寒いくらいに沁みる秋風のなか、吹き晒しのデッキに立って陸影を追う若い男がひとり。
 その、いくらか気負って見える表情にボクは、かつて吾が身の青春時代をだぶらせていた…。